私がeバイクに乗る理由、武田金次郎さんの場合

私がeバイクに乗る理由、武田金次郎さんの場合

eバイクユーザーにeバイクに乗り始めたきっかけやこれまでの自転車歴、eバイクに乗り始めて変わったことなどをうかがう本連載。第3回は自転車歴15年近いベテランで、腰痛をきっかけに4年ほど前からeバイクに乗り始めた武田金次郎さん(72歳)にお話をうかがいます。

汗だくで激坂を上るのは時代遅れ。高級ロードバイクもいいけどeバイクが最高

——自転車歴を教えてください。
小学校6年生から高校2年生まで柔道に打ち込んでいました。自転車歴は2010年4月からで、自転車を始めたきっかけはロードバイクに乗る息子に勧められたことです。最初はキャノンデールのキャード8に2年ほど乗り、その後軽いバイクに乗りたくてキャノンデールのスーパーシックスに乗り換えました。

桜ライド
ロードバイクには今も時々乗っている。「楽しく走るにはeバイクが最高!」と武田さん photo:武田さん提供

——なぜeバイクに乗り始めたのですか?
椎間板ヘルニアを抱えていて、上りの多いコースを走ると腰痛に悩まされるようになりました。腰に負担がかからないように走るとペースが上がらず、皆さんを待たせてしまうのがイヤだったんです。そのころ自転車博物館のイベントのOBでつくるスネイルサイクリングクラブで富士五湖に行くことになり、上りが多いコースなのでどうしようか悩んでいたのですが、自転車仲間でeバイクに乗られていた中川勝也さん(本連載のその2で紹介)からeバイクを勧められたんです。お話を聞くうちに「新しいロードバイクよりeバイクに乗った方がラクだしいいんじゃないか」と思うようになり、eバイクに乗り始めました。

武田さんとeバイク
輪行時は、大きめのサドルバッグに2つの輪行袋を入れて携行する。フレームとホイールをそれぞれ別々に袋に入れ、重量のあるeバイクの重みを両肩に分散させて運びやすくする狙いがある

——eバイクに乗り始めてどう感じましたか?
上りが大好きになりました! 以前は上りを避けていたのですが、今では上り坂の多いコースばかりを自分で企画するようになり、「eバイクに乗り始めてから人が変わったようだ」と仲間に言われます。あと、狙い通りサイクリング後の腰痛もずいぶん軽減されました。今まで上りで頑張っていて、体に負担がかかっていたのが、eバイクでは体への負担が低減されるからでしょうね。

宮崎県ライド
2024年秋に3泊4日でフェリーで宮崎県に渡ってサイクリングしたときのスナップ。宮崎の1日目は、雨のため予定が短縮され、日南海岸を約20km走っただけで終了。翌日は宿舎の青島から西都原古墳群を経由し、宮崎港までの67.6kmを走破。自宅から神戸港までは往復自走し、4日間合計で200km近く走ったという photo:武田さん提供

——普段eバイクでどのようにライドを楽しんでいますか?
春と秋のサイクリングシーズンには、毎週のようにサイクリングクラブのイベントがあり、参加して仲間と走ることが多いです。ロードバイクも持っていますが、eバイクで走ることがほとんどですね。走りに行くのはおいしい食べ物があるところで、気になるグルメを見付けてからルートを考えます。自分でコースを企画する際は、下見の際にもeバイクを活用していますよ。

——eバイクに乗ってよかったと思いますか?
もちろんよかったです! 軽量な高級ロードバイクもいいですが、もっと楽に楽しく走りたいならeバイクがいいですね。特に体力が落ちているシニアには最高です! 私も持病の腰痛を悪化させないようにeバイクで上りを楽しみ、これからもずっと走り続けたいです。

スネイルサイクリングクラブ
自転車博物館のイベントを通じて知り合った仲間が集まるスネイルサイクリングクラブに加入し、定期的にサイクリングを楽しんでいる。スネイルとはカタツムリのことで、ゆっくり自転車を楽しむのをモットーとする集まりだ photo:武田さん提供

——eバイクの不満な点はありますか?
皆さんもおっしゃっていますが、重いのは不満です。輪行の際は、フレームとホイールを別々のバッグに入れてそれぞれ別の肩にかけるようにして、少しでも重さを分散させる工夫はしていますが、バイク自体が軽量化されたらもっとラクにいろいろなところに行けていいなと思います。

——これからeバイクを買おうか悩んでいる人にメッセージをお願いします。
腰痛がある方や体力に自信がない方、激坂を楽に上りたい方にはeバイクがおすすめです。汗だくで激坂を上るのは時代遅れ。eバイクならスマートに、ラクに上れます。サイクリングの新しい世界が広がりますよ!

ターボ クレオ SL コンプ カーボン
●武田さんのeバイク
スペシャライズド・ターボ クレオ SL コンプ カーボン

スペシャライズドのeバイク・ターボクレオのカーボンフレームモデル。上位モデルのS-WORKSと同じカーボンフレームを採用しながら手の届きやすい価格を実現。武田さんにとっては初めてのディスクブレーキだが、「重量のあるeバイクでもブレーキがよく効き、下りも安心して走れる」と大満足
マラソン
●こだわりのポイント
タイヤを耐久性や耐パンク性能に定評のあるシュワルベ・マラソンに変更。重量は増えるが、パンクしにくいことを最優先したチョイスだ。また、オーバーホールも定期的に行い、サイクリング中にメカトラブルで仲間に迷惑をかけないようにすることもこだわりだという

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