eバイク旅ノート Vol.15 日本一周の旅に使用する車両YPJ-TCを詳しくチェック

YPJ-TCとトレーラー
ほぼこのスタイルで日本一周をする予定です。ヤマハ発動機のYPJ-TCは、フェンダーやキャリヤが標準装備のオールマイティモデル

ヤマハ発動機から車両が届きました。リクエストしていたYPJ-TCが2台。一台(Sサイズ)は僕が乗り、もう一台(Mサイズ)は同行するメンバーが使用します。使うeバイクが決まってホッとしています。

ちなみにヤマハ発動機のeバイク、YPJシリーズは7タイプ。小型軽量バッテリーを搭載した、ロードバイク「R」とクロスバイク「C」。大容量バッテリーを搭載しているマウンテンバイク「MT Pro」と「XC」。さらにロードバイク「ER」、クロスバイク「EC」、そして今回選んだ、オールマイティモデル「TC」がある。「TC」は通勤や街乗りからロングツーリングまで、幅広いニーズに対応できるスペックと拡張性が特徴。ここで改めてYPJ-TCがどんなバイクなのか、紹介します。

基本スペック&仕様

フレームはアルミ製。タイヤサイズは700×35C相当なのでクロスバイクとしては太めです。シフターと前後ディレーラーは共にシマノ・ソラを採用。ギアはフロントが46T/34Tの2速、カセットスプロケットが11T~30Tの9速、計18速となっている。様々な傾斜を走ることを考えるとワイドギヤは心強い。

ブレーキは前後共にシマノ・アセラ。油圧式ディスクブレーキなので急坂や雨でも安心。ドライブユニットは欧州で好評を得た「YAMAHA PWseries SE」を搭載。ハンドルの中心にコンパクトマルチファンクションメーター。スピードメーター、走行モード、バッテリー残量はもちろん、消費カロリー、ペダリングパワーメーターなども表示することができる。さらにスマホ等に給電が可能なマイクロUSBポートも備えている。またバッテリー供給式のヘッドライトも標準装備。

YPJ-TC
タウンバイクなどでも多いフラットハンドルを採用しているので違和感なく馴染める、ポジションもラクチン。タイヤサイズは700×35C
YPJ-TCのドライブユニット
クランクと同軸のいわゆるミッドドライブ式。ドライブユニットはヤマハ製「PWseries SE」を搭載。外装変速は全18段とワイド

大容量バッテリー

TCを選んだ理由のひとつが大容量、36V-13.3Ahのリチウムイオンバッテリー。走行モードは5段階で最も強いアシストが得られる「HIGHモード」で91kmの走行が可能。「STANDARDモード」なら112km、節約の「ECOモード」なら153km走ることができる。もちろん道路状況や天候、荷物の重量などによって変わってくるが、この距離はかなり心強い。日本一周は長丁場、1日の走行距離は80km~100kmと考えているので、まさにベストサイズなのだ。また、ゼロから満充電まで3.5時間。昼ごはんの間に充電ができたら、さらに距離を延ばすこともできる。現在、念のためにスペアバッテリーを1個携帯するか考えているが、荷物が重くなるので迷い中、笑。

YPJ-TCのバッテリー
ダウンチューブに大容量のリチウムイオンバッテリーを装着するTC。STANDARDモードで112km走ることができるので安心感がある

フラットハンドル

計画の段階では様々なポジションが取れるドロップハンドルのモデルで実行しようと思っていた。ところが重いトレーラーを引くこと、段差越えや砂利道など様々なコンデションを考えると、ハンドル幅が広いフラットバーの方がコントロールがしやすいことがわかってきた。また、同行メンバーが交代で走ることも考慮、慣れ親しんでいるフラットハンドルの方が安心感があると思い決めた。

YPJ-TCのハンドル
幅広のフラットハンドルは悪路でもコントロールしやすいのが利点。また上半身が立ち気味のポジションになるので視界も広くなる

フロントサスペンション

日本一周では海岸線、山道、市街地、林道、砂利道など、様々な路面状況が考えられる。さらに段差越えなどの機会も多くなる。車体と身体への負担軽減から、YPJシリーズで唯一フロントサスペンションを装備するTCがベストと考えた。また走行中の安定性が高く、長距離走行でも疲れにくいというので、その辺りも期待している。

前後フェンダー

長い旅、晴天の日もあれば雨の日もある。土砂降りの雨の中を走り続けたら、あっという間に全身ドロまみれになる。それを防いでくれるのがフェンダー。ロングツーリングには欠かせない装備なのだ。

YPJ-TCの前輪まわり
フロントサスペンションは路面変化の多いロングツーリングでは強い味方になってくれるはず。フェンダーがあるので雨の走行も安心

リヤキャリヤ

サイドバックが取り付けられる大型リヤキャリヤが標準装備されているのは、ロングツーリングを考えるとかなりの利点。さらにキャリヤの後部にはLEDライトが付いていて、安全性も配慮されている。

YPJ-TCのリヤキャリヤ
LEDライト付きのリヤキャリヤは珍しい。さらにヘッドライト同様、バッテリーから電源が供給されているため、電池切れの心配もない

サイドスタンド

軽量なロードバイクの場合、サイドスタンドは不要だが、ロングツーリングではいろんな場所にバイクをとめるため、サイドスタンドは必需になる。

YPJ-TCのサイドスタンド
丈夫なサイドスタンドが標準装備なので、場所を気にせず駐輪できる。eバイクは軽量化よりも利便性を優先できるのが利点

まだ本格的な旅は始まっていないので、想像の部分も多い。実際に旅が始まったら、経験の中からいろんなことが見えてくるはず、今後はそのあたりのことも報告していきたいと思っている。

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