現在6月5日(予定)出発日に向けていよいよカウントダウンが始まった。今年は約3か月間をかけて東日本を一周する予定。前回はバイクに付けているキャリヤやバッグ、キャンプ用品を中心に紹介。今回はヘルメットやウエアなどの旅ギア(装備品)を紹介します。
ヘルメット
2023年4月1日より着用が努力義務となった自転車のヘルメット。転倒時の危険性は以前から知っていたので、一昨年、eバイクに乗り始めたときから着用していた。ただキノコのようなデザインはあまり好きではなく、カスクや帽子型などいろんなものを試したが、「これがベスト!」と思うものには、残念ながらまだ出会っていない。
自転車旅、それも長い旅の場合は、ロードバイクのようにスピードを上げてガンガン走る時間よりも、のんびり流している時間の方が圧倒的に長い。また町中を移動することも多いので、安全性はもちろんだが、自然の中や日常に似合うヘルメットがいいのだが、なかなか見つからない。
妻ヒロコが「旅用に新しいヘルメットが欲しい」と言い始めた3月下旬。近い時期に“サイクルモードTOKYO”があることがわかったので、ヘルメットの視察を兼ねて行ってみることにした。
いくつかのブランドを回り、実際にかぶってみるが、どれもピンとこない。諦めかけたとき、ついに理想的なヘルメットに出会った。それが“SENA(セナ)”のスマートヘルメット。一番の魅力はワイヤレスで通話できるインターコムとマイク、スピーカーが内蔵されていること。これをかぶっていれば走りながら「次の信号で右折するからねー」とか「疲れたからそろそろ休憩しようか?」そんなおしゃべりができてしまうのだ。これはいい。僕たちの目が輝きだした。
さらに後頭部にLEDテールライトが付いているし、スマホとつなげば電話、音楽も聴くことができる。まさに僕たちの旅のためにあるようなヘルメットだった。
ただ、どんなに機能性に優れていても、ヘルメット自体がかっこ悪くては話にならない。頭に合わせてみると、これが悪くない。デザインはシンプルで見た目もコンパクト、フィット感もいい。ふたりで目を合わせ「これいい!」と深くうなずいた。
その場でインターコムを使って話をしてみると、不思議なくらい声がよく聞こえる。最大距離で900m離れていても話せるという。ということで、ヘルメットはSENAに決定。いくつかある中から、バイザーの付いたMTB系のモデル『M1 EVO』を選んだ。そして僕はマットブラック、ヒロコはマットホワイトにする。
まだ予行練習で使っただけ。リアルな感想は実際の旅が始まってからお伝えできればと思っている。
ウエア類
トップス
日本縦断から継続して長袖Tシャツは“STEM DESIGN(ステムデザイン)”の『クルーネックスエットジャージ』を使用 。湿気や汗を素早く吸収してくれるのと高い速乾性が魅力。大判の3連バックポケットも気に入っている。
半袖も同じく“STEM DESIGN”の『サイクルDRY Tシャツ』を継続。普段着として着られるシンプルなデザインなのに、前傾姿勢でもお腹周辺の生地がたるまないようになっていたり、3連バックポケットが付いていたり……。サイクリストのことを考えた優れものなのだ。
今回はサイクルモードで見つけ、夫婦で気に入ったオーストラリアのサイクルウエアブランド“CYCOLOGY(サイコロジー)”の『MTBジャージ』をプラス。アートとファッションを融合させたデザインで、アートペイントをそのままウエアにしたような、カラフルな色彩が大きな特徴となっている
またTシャツの上に羽織るウインドブレーカーも“STEM DESIGN”の『タフレックスウインドブレークジャケット』を継続使用。このウエアの利点は高い防・撥水性を持ちながら透湿性の高い生地を使用していること。また背中の一部がメッシュになっているため通気性が高く、ムレにくい構造になっている。さらに嬉しいのが軽量で畳むとコンパクトになること。少しでも荷物を軽くしたいサイクリストにとって非常にありがたいアイテムなのだ。
ボトムス
6月~8月なのでショートパンツが中心。日本縦断で履いていた“STEM DESIGN”の『ペダリングパンツ』を継続使用。ストレッチの効いた生地を使っている上に、ペダリングを考えたパターンを採用しているので、とにかく動きやすい。そのほかにも数枚のショートパンツを携帯。寒い時はインナーにレギンスを着用して凌ごうと思っている。
また連日、長い時間サドルに跨り続けるため、衝撃を吸収してくれる3Dパッド付きのサイクルインナーパンツも必需品のひとつ。日本縦断でもずいぶん助けられたので今回は2着持ってゆく予定。
ソックス
2004年~08年に電動バイク(オートバイの方)世界一周の時から履いてる“武田レッグウェアー”のR×L(アールエル)ソックス。ちゃんと左足用と右足用が決まっていて、フィット感が抜群。とにかく履き心地がいい。
バイク用ソックスのラインナップの中から日本縦断では『ヒールロックグリップバイクソックス』と『レーシンググリップソックス』を着用。今回も継続して使う予定。どちらも立体製法のため足の収まりがよく、動きに合わせて滑り止めが配置されているためズレにくい。さらに『ヒールロックグリップバイクソックス』は踵が固定されるようサポートされているので、ペダリングがとてもスムーズ。
グローブ
オーストラリアのサイクルウエアブランド“CYCOLOGY”の指切りグローブ『SEE ME』を使用。ジャージと同じように落書きのようなアートなデザインが特徴。もちろん機能も抜かりがなく、振動や手への負担を軽減するパッド付き。親指まわりには柔らかい吸収性フリースを使用。手の甲は通気性のある高伸縮性生地を使うなど、高いレベルでデザイン性と機能性を成立しているグローブなのだ。
シューズ
日本一周では町歩きや観光する時間も多いのでビンディングシューズはなし。普通のスニーカーにしようと思っていたのだが、ずっと気になっていた“KEEN(キーン)”の水陸両用スポーツサンダル『NEWPORT H2』にした。
スニーカーに比べて通気性がいいのが魅力。それでいてサンダルとは思えないほどフィット感が高く、つま先部の保護も完璧、さらにソールが固いので足のパワーがしっかりペダルに伝わるという利点もある。長い距離を歩いてみたが疲れることもなく、河原などの岩場を歩いても足裏が痛くなることもなかった。履き始めて間もないのだが、すでに自転車旅に最適ではないかと感じ始めている。実際はどうだったのか? は旅を通してお伝えできたらと思っている。
取材協力:
ヤマハ発動機
https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/ypj/
セナブルートゥースジャパン
https://senabluetooth.jp/
ステムデザイン
https://www.stem-design.net
武田レッグウェアー
https://www.rxl.jp
★現在『夫婦で行くE-BIKE日本一周の旅』のクラウドファンディングを実施中。ぜひ旅の夢と感動を共有しましょう! ご支援のほどよろしくお願いいたします。
https://camp-fire.jp/projects/view/669580