電動アシスト自転車を買いたい人&持っている人は必ず知っておきたい【保険】の話

電動アシスト自転車を買いたい人&持っている人は必ず知っておきたい【保険】の話

自転車で通勤や通学、日々自転車で移動をする人へ向けた、「自転車向け保険」の認知度は近年着実に高まっています。これは、いくつかの地域では自転車保険の加入が義務化され、安全への意識が高まっているのが大きな理由です。ただ、10万円を超える高額商品が多い「電動アシスト自転車」、特に「eバイク」と呼ばれるタイプに乗っている人、あるいは購入を検討している人にとっては、「万一自転車を盗まれてしまったり、事故で壊れてしまったりしたときに保険対応してもらえるの?」といった点が気になるところです。編集部で気になるポイントをまとめてみました。

高額な電動アシスト自転車は万一の盗難・事故のときに被害が大きい!

人気が高まるeバイク
モデル:あっちゃん

信号待ちからの発進や坂道・向かい風でもラクラク。そんな便利で楽しい電動アシスト自転車のうち、特に高性能なスポーツタイプの「eバイク」と呼ばれる車種は近年人気が高まってきています。

電動アシスト自転車の価格推移
電動アシスト自転車の価格推移(全国平均・年平均)を示したグラフ(2025年は1月〜6月の平均値) 出典:総務省統計局・小売物価統計調査【2025年6月】より

ただ、そのぶん高額商品でもあり、20万円、30万円を超えるものも多く、また年々その価格帯も上昇傾向にあります。

ということは……もし事故で壊れてしまったり、盗難に遭ってしまったときには、その被害額が大きいということでもあります。その点は見過ごされがちではないでしょうか?

eバイクは市街地走行と駐輪の機会が多い

おまけに、eバイクはその性質上、市街地での移動や通勤・通学に使用する人が多いと思われます。よって、交通量の多い中を走行するシーンが多く、接触や転倒などの事故リスクが高くなりがちです。また、出先での駐輪時間も長くなる傾向にあることから、盗難リスクも比較的高い車種とも言えるのです。

自転車盗難の認知件数
自転車盗難の認知件数(全国)を示したグラフ。コロナ禍では減少傾向にありましたが、2022年以降増加に転じていることが分かります。 出典:警察庁 犯罪統計資料より

とりわけ心配材料となるのは、盗難でしょう。高額商品で駐輪する機会・時間も長い傾向にあると思われるうえ、上のグラフからも分かるように近年は自転車盗難件数が増加に転じています。

そこで、ぜひ知っておいてほしいのが、“自転車向けの車両保険”です。

「自転車向け保険」と「自転車向け車両保険」はどう違う?

「ん、自転車向け車両保険? それって、よく言われている“自転車向け保険”のことじゃないの?」と、疑問に思った人がいるかもしれません。

“自転車に乗る人は必ず自転車向け保険に加入しよう”とよく言われるようになり、その必要性を認識している人は多くなってきていることと思われます。現に、東京都をはじめ34都府県で条例によって加入が義務づけられるようにまでなりました(令和6年4月1日現在)。

自転車向け保険に入っていれば、例えば自転車を盗まれてしまったり、あるいは自動車との事故に遭ってしまって自転車が破損してしまった場合に対応できるのではないでしょうか? というか、そもそも前述のよく言われている自転車向け保険って、何のために加入する保険なのでしょうか? そこから理解する必要がありますよね。

そこで、自転車向け保険の専門家として、全国でも珍しい“eバイク向けの車両保険”を展開している、SBI日本少額短期保険株式会社(以下、SBI日本少短)の池田亜紀子さんと武田瑞姫(みずき)さんに話を聞きました。

SBI日本少短の池田さんと武田さん
SBI日本少短 東京営業部 営業二課長の池田亜紀子さん(右)と同 アシスタントマネジャーの武田瑞姫さん(左)

「まず、よく加入が叫ばれている、いわゆる自転車向け保険とは、正確には“自転車損害賠償責任保険”と言います。これは、自分が自転車事故を起こして他人にケガをさせてしまったり、物を壊してしまった場合の金銭的補償がなされるものです。よって、保険の対象は他人の身体や財産となります」と池田さん。

ということは、自分のeバイクが盗難に遭ってしまったり、事故に遭って壊れてしまったときは、補償の対象にならない?

「基本的には、そのようなケースは補償の対象外となる場合が多いです。そうしたケースに対応するためには、“自転車向け車両保険”に加入しておく必要があります。これは、自転車の盗難や破損を補償するもので、補償の対象はご自身の自転車本体、並びにその付属品となります」と武田さん。

いわゆる自転車向け保険=自転車損害賠償責任保険と自転車向け車両保険の違い
いわゆる自転車向け保険=自転車損害賠償責任保険と自転車向け車両保険の主な違い

……そ、そうだったのか!

「先ほど自転車の盗難件数が増加傾向にあるということを紹介されていましたが、別の観点として、検挙率も下がってきているというデータもあります。もちろん、盗難を防止する対策が最も重要ですが、それでも万一盗難に遭ってしまったら自分の元に戻ってくる可能性は低いことを考え、高額商品であるeバイクの場合はこうした自転車向け車両保険に加入しておくとより安心して乗っていただけると思います」。

自転車盗難件数と検挙件数の推移を表したグラフ
自転車盗難件数と検挙件数の推移を表したグラフ。 出典:警察庁 犯罪統計資料より

「また、事故に遭ってしまうリスクも無視できません。交通事故全体に占める自転車事故が増加傾向にあるというデータもあります。ご自身の身体が無事であることが一番大切ですが、事故で自転車が破損してしまうことのリスクも考えておく必要があります。特に、高額なeバイクの場合はなおさらです。その点でも、やはり自転車向け車両保険へ加入しておくことで、安心してeバイクに乗っていただけるのではないでしょうか」と池田さん。

交通事故全体に占める自転車関連事故の割合の推移を示したグラフ
交通事故全体に占める自転車関連事故の割合の推移を示したグラフ。 出典:警察庁交通局データ/一般社団法人 日本損害保険協会「自転車の事故」より抜粋

なるほど。SBI日本少短以外でも、自転車向け車両保険サービスはいくつか販売されているのでしょうか?

「はい、少額短期保険業者の数社で販売されていますので、保険料や補償内容など、ご自身のリスクに備えて選ぶのが良いと思います」と池田さん。

知ってる? eバイク向けの保険がある!

みんなのe-bike保険とは

では、特にeバイクユーザーはどの保険を選んだらいいのでしょう。編集部が注目したいのは、まさに先ほど話を聞いたSBI日本少短が展開する「みんなのe-bike保険」です。ズバリそのまんまのネーミングなだけでなく、eバイクユーザーに最適なサービス内容となっていることが見逃せません。

【ここが注目】購入してからどれだけ時間が経っても加入OK&購入時の金額を補償!

通常の自転車向け車両保険ですと、自転車を購入してから1か月以内だったり、90日以内など、加入できる時期に一定の条件がある場合が多いです。

しかし、みんなのe-bike保険の場合はそうした条件がなく、いつでも加入することができ、また購入してからの経過年数にかかわらず購入時の金額が補償されます。これは非常にうれしいポイントでしょう。

よって、「eバイクを購入して1年以上が経つけど、今になって盗難のリスクや事故のリスクが気になり出したなぁ」なんて方でも加入ができるわけです。とりわけeバイクを持っている人は、それが“初めてのスポーツ自転車”というパターンが多いことが想像されます。その場合、購入時はこうしたリスクまで気が回らず、ある程度乗り慣れてきてから認識するケースも多いことでしょう。まさに、そんな人にもピッタリというわけです。

さらに、新車だけでなく中古車でもOK! これも非常にありがたいポイントでしょう。

気になる保険料と補償内容は?

保険料は、一括払いで年間4920円〜(自転車の購入金額が税込10万円の場合)です。加入条件として、自転車の購入金額が税込10万円以上であること、防犯登録されていることが必要です。

ウェブサイトで簡単に保険料の見積もりができ、例えば購入金額税込30万円のeバイクの場合、年間保険料は1万4760円となります(1か月あたり1230円)。

※保険期間は1年です。
(保険期間満了時に同一の内容で自動更新されます)

補償内容①〜盗難補償

盗難補償

●自転車が盗まれた場合
●盗難による損壊などが原因で全損になった場合

→保険金額(つまりeバイクの購入金額)の100%が支払われます。

※警察署での盗難被害届の受理が条件となります。

補償内容②〜破損補償

損壊補償

<全損補償>
●自転車が事故で全損になった場合
●修理ができない場合
●修理費が協定保険価額
(保険契約時に、保険会社と被保険者が協定したご契約のeバイクの価額のこと)の80%を超える場合

→保険金額の100%が支払われます。

<半損補償>
●自転車が事故で半損になった場合
●修理費が協定保険価額の50%を超えて80%以内の場合

→保険金額の50%が支払われます。

※いずれの場合も、補償には交通事故証明書の発行が条件となります。

なお、事故証明書が発行されないレースや公道以外での事故は補償対象外となります。

自転車本体に加えて購入時のパーツも補償対象になる!

こちらもうれしいポイントです。パーツとは、例えばライト類やサイクルコンピューター、サドルバッグ、ボトルケージ(ドリンクホルダー等)といった、いわゆるサイクルアクセサリです。これらも1万円を超える高額商品がザラとなってきており、こちらへの被害も無視できません。

みんなのe-bike保険で補償対象となるパーツ類
※補償対象となるパーツ&アクセサリーは、車両に定着あるいは装備されているものとします。 定着:ボルト/ナット/ねじ等で固定されており、工具類を使用しなければ容易に取り外せない状態を言います。 装備:車両の機能を十分に発揮させるために備品として備えつけられている状態または法令に従い備え付けられている状態を言います。

みんなのe-bike保険 特徴まとめ

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みんなのe-bike保険

eバイクユーザー、そしてこれからeバイクを購入しようと思っている人は、この記事を参考にぜひ万一の盗難・事故に備え、自転車向け車両保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。

SBI日本少短について

日本のインターネット金融のパイオニアであり、現在は多岐にわたる事業を展開するSBIホールディングスのグループ企業。賃貸住宅に住む人向けの家財保険や、バイク向けの車両保険など、日常生活で安心を提供する保険商品を販売しています。自転車の分野では、今回紹介したみんなのe-bike保険のほか、ロードバイクをはじめとする本格的なスポーツ自転車向けの「みんなのスポーツサイクル保険」、au損保とコラボし傷害・賠償保険への加入も可能な「すぽくるプラス」を販売しています。

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