【eバイク試乗記2021】スペシャライズド・VADO SL 4.0

【eバイク試乗記2021】スペシャライズド・VADO SL 4.0

さすがのスペシャライズドとうなる圧巻の走りとデザイン

自社設計のスペシャライズド・1.1SLドライブユニットと完全内装バッテリーにより驚きの軽さを実現している。ハンドリングのキレの良さと、スポーツバイクとしてのフレーム設計のバランス、快適性に驚かされる。自転車としての高性能な走りが体感できるので、eクロスバイクが欲しい人にはお勧めだが、一方で割り切りも必要だ。

例えば完全内装のバッテリーは車両の保管条件によっては使いにくいし、ドライブユニットのアシストは20%以下の坂では何の不満もないが、それを超えると「もう少し力が」と思わないでもない。また、外付けバッテリーを装着すると軽さのメリットが半減してしまうという問題もある。

ジオメトリは、スポーツすることをeバイクに乗る目的とする人にとってはお手本のようなもので、純正タイヤやサドルなど装着部品のクオリティも相当に高い。個人的には高級フォークを装着したSL5.0の走りがお勧めだが、4.0は価格とのまとまりが良い。

eバイク試乗2021 スペシャライズド
VADO SL 4.0(試乗車は2020年モデル)

VADO SL 4.0
価格╱42万9000円
サイズ╱415(S)、446.5(M)、494.5(L)、535(XL)㎜
カラー╱ライムストーン×ブラックリフレクティブ、スモーク×ブラックリフレクティブ
フレーム╱E 5アルミニウム 
フォーク╱アルミニウム 
ドライブユニット╱スペシャライズド・SL1.1 
コンポーネント╱スラム・NX(11S)
タイヤ╱スペシャライズド・パスファインダースポーツ(700×38C)

eバイク試乗2021 スペシャライズド
自社で開発をしたスペシャライズド1.1SLドライブユニットを搭載。軽量コンパクトな作りが特徴。アシストトルクは普段乗りでは不足はない
eバイク試乗2021 スペシャライズド
トップチューブにパワーボタンとバッテリーのインジケーターがある。このVADO4.0にはディスプレイが標準装備ではないので残量はここで見る
eバイク試乗2021 スペシャライズド
バッテリーが車体から取り外せないのでフレームに設けられた充電ポートに電源を差して充電。自宅内にeバイクを持ち込める環境が欲しい
eバイク試乗2021 スペシャライズド
モード切替のスイッチもシンプル。左側に装着されている。フレームジオメトリやハンドル形状からポジションも楽。気軽に乗れる一台である
eバイク試乗2021 スペシャライズド
ポジションは街乗りに向いたアップライトなもの。前傾しすぎないので、上体を無理に起こすことなく自然に前を見やすい角度になる
eバイク試乗2021 スペシャライズド
メインの電源と連動して点灯するスタイリッシュな形状のライトが付く。小型なので真っ暗な道では頼りないが、都市部の夜なら問題ない
eバイク試乗2021 スペシャライズド
サドルにビルトインするテールランプを採用。シートポストがスッキリする、こうした形状のシートとテールランプの人気が高まっている
eバイク試乗2021 スペシャライズド
ボトルケージが2つあるが1つには純正オプションのスペアバッテリー「SL レンジエクステンダーバッテリー」を装備することができる
eバイク試乗2021 スペシャライズド
軽量なバイクなので結果的にブレーキシステムも小型で十分なものとなる。とにかくVADO4.0は軽いので、室内に持ち込むときも楽である
eバイク試乗2021 スペシャライズド
シフターは右手側。VADO4.0はアルミ製のリジッドフォークとなる。装備は少ないが価格と内容のバランスがいい。勧めやすい一台だ
eバイク試乗2021 スペシャライズド
スペシャライズドオリジナルのアルゴリズムを採用する。アシスト中のペダルから受ける印象は「eバイクらしくない自然な感じ」だ
eバイク試乗2021 スペシャライズド
変速機には、 シマノ・ディオーレが付いていた。アシストに頼りすぎず、シフトチェンジを駆使して走らせるのが楽しい

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