新型コロナウイルス禍で、すっかりとイベントが減ってしまった。自転車関連イベントも例外ではなく、数百人~数千人が集まるイベントは軒並み中止になってしまった。
そんななか、サイクリングアプリ「ツール・ド」というアプリを使ったスタンプラリーイベント「サイクルボール-日本7大1 周制覇の旅-」が立ち上がった。7つの1周コースが設定され、これを全て走りきるとさまざまなプレゼント品を手に入れられるというもの。とはいえ、その1周コースは、どれも過酷そうだ。ロードバイクに乗り慣れた人なら、1周コースの完走は現実的だが、初心者にはちょっとした冒険になるだろう。
設定されている7つのコースは、昨年ナショナルサイクルルートにも決定した琵琶湖一周(ビワイチ)、霞ヶ浦一周(カスイチ)のほか、伊豆半島一周、福島一周、淡路島一周、富士山一周、浜名湖一周である。
今回ビワイチでプレスツアーが行われるということでe-Bike Japan編集部は取材に向かった。参加したのは、ロードバイクに乗り慣れている編集中島と、長谷川カメラマンの二人。中島が気を利かせて、長谷川カメラマン用にジャイアントのeバイク「エスケープRX-Eプラス」を用意した! これで脚力差は解消されて快適な取材ができるはずだ……たのだが。
一体何が起きたのか!?
琵琶湖の湖岸をグルッと1周
今回、取材に赴いたのは滋賀県が誇る面積日本一の琵琶湖。この湖畔を一周するコースの取材だ。ロードバイクのベテランと初心者が一緒に走るなら、eバイクに乗ればペースの差が解消されるのではないか、というもくろみのもと出発。
ところが、取材ツアーの走行ペースは思いのほか速い! 時速24kmでアシストが切れるeバイクだが、そこを取材ツアーは時速20km後半で走って行く。まずい、これではeバイクに乗っている意味がないではないか。心配して振り返る中島。長谷川カメラマンを見やると、意外や同じペースで付いてくる。元野球部の体力はさすがだ。楽々付いてきているので、聞いてみると「いや、楽々ではないですよ(笑)」との返事。「信号待ちで止まったところからスタートする時は圧倒的にラクですね。ロードバイクみたいに踏み込まなくても、アシストの力でスムーズに発進していけます。でも、スピードが乗ってくるとやっぱりロードバイクのほうが速いと思います」。なるほど、ロードバイクを最近買った長谷川カメラマンならではのコメントだ。
この日、いちばんeバイクのアドバンテージを発揮したのは、琵琶湖の北側にある旧賤ヶ岳トンネルへの上りだ。距離は2kmほど。ここぞとばかりにアシストパワーを使って上っていく! 見た目はすごく楽そうなので、写真で撮ると先にかき立てたほど、勢いのある絵にならないんですけどね。
無事に取材を終えた後、長谷川カメラマンにエスケープRX-Eプラスの印象を聞いてみた。
「ユニットについているディスプレイがとても見やすかったですね。朝の雨模様から、昼間の晴天下と光の状況は1日のなかで変化しましたが、スピードなどのメーター表示が見やすい! あと、パワーモードの切り替え操作も不便を感じなかったです。状況に応じて、積極的にパワーモードを切り替えると走りやすいです。スポーツバイク用の変速機が付いているので、ギヤチェンジもストレスがなかったです」。
なるほど、バイクのスペックには満足したようだ。
「ただ、ビワイチみたいな平坦なコースでロードバイクのペースにあわせて走るのはちょっとキツイ面もありました。アシストが切れる速度になると重さを感じますね。eバイクなりのペースで走れば、アシストを享受して走り続けることができると思います」。
ロードバイクと一緒に走るなら、より上りが多く登場するコースであれば、体力差をeバイクが補ってくれるといえる。とはいえ、信号スタートがたびたびある琵琶湖東側では都度アシストの良さがあったといえる。
ジャイアントストアびわ湖守山は、琵琶湖マリオットホテル1階にある。目の前はすぐ琵琶湖というロケーションで、レンタサイクルも用意されている。今回の取材で使ったエスケープRX-Eプラスを借りることもできるぞ!
所在地:滋賀県守山市今浜町十軒家2876琵琶湖マリオットホテル1F
TEL:077-584-2033
営業時間:9:00~19:00
定休日:火曜日