アメリカの人気スポーツ自転車ブランド、キャノンデール(Cannondale)のeバイクで、クロスバイクタイプの「クイックネオ(Quick Neo)」を紹介するとともに、試乗してみたレビューをお届けしよう。
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「クイックネオ」の特徴
1充電当たり最長165kmの走行が可能
備えるモードは4つだ。
●TURBOモード
●SPORTモード
●TOURモード
●ECOモード
1充電当たりの最長走行可能距離は165kmで、同じグレードのeクロスバイクと比較して長めだと言える。
「クイックネオ」インプレッション〜強力なアシストと乗り心地の高さ
まず印象的なのは、強力なアシストだ。信号待ちからの発進や上り坂などで、グーンと後ろから押されているかのように強力な力が働く。特に最強のTURBOモードの力強さは癖になるレベルだ。他のモードでも全体的にアシストが強めだと感じる。数あるeクロスバイクの中でもトップクラスのアシスト力だろう。
一方で、乗り心地も非常に良いと感じた。おそらく太めのタイヤが良い仕事をしていると思われるが、走っていて非常に心地が良い。かつ、ブロック状のタイヤではあるが、路面のきれいな舗装路でも抵抗なくスーッと走ってくれる。逆に荒れた路面や砂利の浮いているような路面ではしっかりとグリップしてくれ、安心感も高い。
さらに、かなり幅広のハンドルバーを装着していることによって、操作が非常にしやすい。とても素直なハンドリングだ。スポーツ自転車に不慣れな人でも、これはかなり運転しやすいだろう。また、グリップ部分が手のひらにフィットしやすい形になっているので、手が痛くなりにくいとも感じた。
重量がこのクラスのeクロスバイクにしてはそこそこ軽め(ペダルなしの実測重量で18.6kg)で、かつキックスタンドが最初からついているのも良いポイントだ。駐輪するとき軽く持ち上げたりするものだが、「ふんぬ!」と額に血管が浮くほど重くなくて取り回しがしやすく、スタンドで停めやすく便利だ。
気になる点としては、アシストが強力なだけに“ムラ”のようなものが感じられることだ。アシストが働くときに若干ガクンとぎこちない感じがすることがある。これは特に最強のTURBOモードのときに顕著だ。とはいえ、弱点というほどのものではない。
また注意点として、ハンドルの幅が普通のクロスバイクよりもかなり幅広なことがある。横幅を取られるので、車との距離感覚には気をつける必要ありだ。
さて、このパッケージで何と約35万円。同等クラスの他ブランド製品と比べて、かなりコストパフォーマンスが高い。eクロスバイクのベストバイと言える一台だ。
Cannondale Quick Neo
●価格/35万2000円(税込み ※2021年4月1日よりこの価格に改定)
●サイズ/SM、MD、LG
●参考重量/18.6kg(ペダルなし実測値・MDサイズ)
●カラー/ラリーレッド(写真のモデル)、バイオライム、エメラルド