eバイク専門ショップが作る魅力満載カスタムeバイクをCheck!後編

高野宏治さん
取材に対応していただいたのは、モトベロ二子玉川 ストアマネジャーの高野宏治さん。自転車安全整備士、自転車技師の資格保有者だ

eバイクを扱う店は多いが、カスタムに力を入れているところは少ないだけに、電動アシスト自転車専門店モトベロの取り組みはとても魅力あるものだ。そして、その原動力になっているのが「面白いeバイクを作ろう」というスタッフの発想である。

モトベロ二子玉川はファミリー層が多い地域にあるためカーゴバイクの人気が高く、以前より買い物や子供乗せをしやすくするため、「乗せるため」のカスタムは多く手掛けていた。そんななかスタッフ内で新たなアイデアとして提案されたのが前編のペット乗せカスタムだった。

二子玉川は東京と神奈川の境を流れる多摩川沿いにあって、広い河川敷には緑地や遊歩道が整備されている。そのため付近でペットを飼っている人のお散歩コースになっているのだが、この地域は坂道が多いので徒歩、自転車共に行き帰りが大変なこともあった。

そんな現状に対して「電動アシスト自転車専門店として自信を持って提供できるもの」として作られたのがペット乗せカスタムだ。カスタムという表現だととがったイメージもあるが、こちらは「こんなのがあったらいい」というユーザーの気持ちを読み、それを実現させたものなので、改造でなくて作り直し、つまりリメイクと言った方が似合うかもしれない。

グリップとペダル
手軽なところとして鍵やグリップ、ペダルを換えるのもいい。なお、ペット乗せカスタムにはアブス製サークルロックが使われる

さて、モトベロ二子玉川、そしてモトベロ各店舗では、それぞれのスタッフのアイデアを盛り込んだオリジナルカスタムeバイクを製作、販売しているので、後編ではその一部を紹介していこう。

なお、全てのカスタムモデルは取扱店舗店頭の他、モトベロHPのオンラインショップからも購入できる。ただ、モトベロ各店舗での店頭納車のみで対応しているものも多いので、注文時にはチェックを。

さらに購入特典として「メンテナンスが永年無料」「パンク修理が1年間無料」「オリジナル自転車保険が1年間無料」が付いてくるし、ローンも扱っている。しかも12回払いまでは分割手数料が0円。ローン自体は最長で36回まで設定でき、こちらも回数に応じて低金利の設定になっている。

また、モトベロ各店舗では乗りたいモデル&希望に沿ったカスタム内容での製作も引き受けているので(スタッフと要相談)、自分だけのeバイクに乗りたい人もモトベロに問い合わせて欲しい。

ベスビー PSA1 カスタム

PSA1 カスタム

アルミフレーム+前後ショック付きのPSA1がベース。乗り心地が良く歩道の段差乗り越えも容易で、スムーズでパワフルなアシストという街乗りに適した面はそのまま、ハンドルをBMX用とすることで走行時の安定性を向上。さらに本革サドルというPSシリーズにとって意外性のあるパーツを組み合わせることで、カスタムモデルらしい存在感を出す。

BMX用ハンドル
BMX用ハンドルへ変更。幅広になるだけでなく、ポジションもアップライトになるので、ストリートeバイクらしい雰囲気になる
本革サドル
PSA1のスタイルに本革サドルという意外性のあるパーツチョイス。クッション性もいいので、アップライトポジションにも合っている
シルバーカラーのチェーン
さりげなくチェーンも交換。ノーマルは黒っぽいが、シルバーカラーにすることでクールな雰囲気を追加。センスが光る部分だ

パナソニック EZカスタム

EZカスタム

レトロ感のある仕上げ。身体が触れるグリップやサドルは本革製と質感へのこだわりを見せる。ハンドルバーやステムもデザイン性に優れつつ、アルミ素材の質感がいいモノをチョイス。ただ、このテイストだけではシブくなり過ぎる面もあるので、明るい色のカラータイヤを合わせる。そしてリヤには飾り気のないコンテナ。これはカッコいい一台だ。

ハンドル
幅広のハンドルは抑えが効きやすいので、安定した走りができるというメリットがある。グリップは濃いめのブラウンカラーの本革仕様
カラータイヤ
黒いフレームにブラウンの本革仕様のシブい構成に、鮮やかさのあるカラータイヤを組み合わせる(汚れ防止にラップが巻いてある)
コンテナ
品良くまとまっているが、元がカーゴバイクっぽいので、飾り気のないコンテナが似合う。ゴムひもなどで荷物を固定したい

PSF1 デイリーユースカスタム

PSF1 デイリーユースカスタム

根強い人気のベスビーPSシリーズの中で、唯一折り畳みができるPSF1にフロントバスケット(簡単に取り外しができる)、前後フェンダー、踏みやすいフラットペダルを装備した仕様。これらのパーツを付けても折り畳み機能には影響がない。折り畳み式ということで、eバイクを車に積みたいと考えている人にとって要注目の一台だ。

XEALT S3F グラベルバイクカスタム

ゼオルト S3F グラベルバイクカスタム

発売されたばかりのXEALT S3Fをグラベルバイクにカスタム。変更点はハンドルをドロップにし、レバーをシフト操作ができるデュアルコントロールレバーへ。そしてタイヤは標準仕様より少し太めの27.5×2.0ブロックタイヤへ変更。こちらはオフロードでのグリップの良さに加え、オンロードでの転がり抵抗も少ないので街乗りも得意とする。

ダホン フューコム ワイルドカスタム

フューコム ワイルドカスタム

折り畳みeバイクのフューコムをベースに、野山が似合う仕様へカスタム。ハンドルは幅広で補強入りのタイプへ変更。見た目の良さはもちろん、オフロードでのコントロール性も向上。さらに握りやすいエルゴノミックグリップや踏みやすいワイドペダルを装着。サドルもクッション性が高く、スレにも強いものにするなどタフさを求めた仕様になっている。

前編はこちら

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