Hondaは、ドイツのハイエンドe-MTBメーカー「ROTWILD(ロットワイルド)」と共同開発した電動アシストマウンテンバイク「Honda RN0(ホンダ・アールエヌゼロ)」を、イタリア・ミラノで開催中の「EICMA 2026(ミラノショー、プレスデー:11月3~4日、一般公開:11月5~8日)」で世界初公開した。
Honda独自のカーボンモノコックフレームとガルアーム式スイングアームを採用し、車体重量は約24kg。最大トルク100Nmの新型シマノ製ドライブユニットを搭載するなど、ホンダの二輪車開発技術と最新のe-MTB技術を融合した注目のモデルだ。
【Honda RN0の主な特長】
▪️グランドコンセプト
Honda RN0のコンセプトは「New Terrain, Same Dream.」。「New Terrain」は、Hondaにとって初となるプレミアムe-MTB市場への挑戦と、新たなフィールドへの進出を意味している。「Same Dream」は、製品カテゴリーや活躍する舞台が変わっても、人々の可能性を広げ、操る喜びや探究心、挑戦する楽しさを提供し続けたいというHondaの変わらぬ思いを表現している。

▪️ネーミングコンセプト
Hondaは、2000年代にマウンテンバイクの研究・開発に取り組み、2005年には「RN01」でUCIマウンテンバイク・ダウンヒルワールドカップのシリーズ総合優勝を果たした。その後、新たなマウンテンバイクを市場に投入することはなかったが、研究・開発を通じて培われたマウンテンバイクへの思いは受け継がれてきた。今回、その思いを新たなモデルへつなぎ、自然との一体感を表す「Ride Natural」と、新たな高みを目指す「Reach New Peaks」の意味を込め、「Honda RN0」と名付けた。

▪️モーターサイクル由来の車体構造
Honda RN0の最大の特長は、Honda独自のカーボンモノコックフレームとガルアーム式スイングアーム。ヘッドチューブからリヤアクスルまでを効率的にレイアウトすることで、高い剛性と優れた路面フィードバックを実現。ライダーは路面状況を直感的に把握でき、さまざまな地形で高い安定性とコントロール性能を得ることができる。
カーボンモノコックフレームとガルアーム式スイングアームの組み合わせは、モーターサイクル譲りの高剛性で抜群の直進安定性を実現するとともに、計算された“しなり”によりフレームをわずかにたわませ、旋回時のタイヤの路面追従性を高めている。

▪️オールマウンテンライディングに適したディメンション
フレームサイズはライダーの体格に合わせS、M、Lの3サイズを展開している。各サイズの専用ディメンションには、ROTWILDがマウンテンバイク開発で培ってきた知見を取り入れ、オールマウンテンライディングに求められる登坂から下りまで幅広い走行シーンに適した設定とした。
リヤサスペンションはシングルピボットスイングアームにリンケージを組み合わせた構造を採用し、ペダリング時の不要なサスペンションの動きを抑えながら、路面からの衝撃にはしなやかに追従することで、ペダリング効率と衝撃吸収性能の両立を図っている。

▪️カラーリング
フレームカラーは、PEARL MOON ASH GRAY(パール ムーン アッシュ グレー)とMAT BALLISTIC BLACK METALLIC(マット バリスティック ブラック メタリック)の2トーンカラーを設定。自然豊かなアウトドアシーンの中でも際立つ、プレミアムな存在感を表現している。

▪️プレミアムシャシーパッケージ
Honda RN0には、業界トップクラスのコンポーネントを採用している。フロントサスペンションには160mmストロークのFOX 36 FLOAT Factory Kashimaフォーク、リヤサスペンションにはFOX FLOAT X Factory Kashimaショックを装備。前後ホイールセットにはe-MTB向けに設計されたDT Swiss H1900 SPLINEを採用し、フロント29インチ、リヤ27.5インチのマレットレイアウトによって、安定性と俊敏性を高次元で両立している。
さらに、Schwalbe(シュワルベ)Albert EVO TrailタイヤとSHIMANO DEORE XT 4ピストンディスクブレーキを組み合わせることで、あらゆる路面状況において優れたグリップ性能と制動性能を発揮する。

▪️新世代シマノ・ドライブシステム
Honda RN0は、新型SHIMANOドライブユニットを搭載している。2.3kgの軽量ユニットながら、最大トルク:100Nm、最大出力:750W、バッテリー容量:720Whを実現し、急勾配の登坂から高速トレイルまで幅広いシーンで力強いアシストを提供する。
AUTO ASSIST機能により路面勾配やライダーのペダルを漕ぐ力に応じて最適なアシスト量を自動調整。AUTO SHIFT機能は、理想的なケイデンスを維持するよう自動変速を行い、ライダーが走りに集中できる環境を提供する。さらに、アシストキャリーオーバー機能により、ペダリングを一時的に止めた際にも駆動力を滑らかに維持し、障害物通過時などの走行をサポートする。

▪️ユーザーインターフェース
トップチューブには2.2インチのフルカラーディスプレイを内蔵。車速や航続距離、アシストモードなどの情報を見やすく表示するとともに、USB-Cポートを介したデバイス充電にも対応している。また、SHIMANOアプリと連携することで、SHIMANOドライブユニットのチューニングに加え、車両電子システムのロック/アンロック機能も利用できる。
Hondaは創業以来、自転車に補助エンジンを組み合わせた「ホンダA型」をはじめ、電動アシスト自転車「ホンダ ラクーン」シリーズ、ダウンヒル競技専用マウンテンバイク「RN01」など、さまざまな製品・技術を作り出し、人々の移動と挑戦を支えてきた。Honda RN0は、そうした歴史の延長線上にある新たなチャレンジとなる。
Hondaは、2050年にHondaの関わる全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現を目指しており、二輪車においても電動化を進めている。今後も、多様化する顧客のニーズに応えるモビリティを通じて「自由な移動の喜び」をより多くの人々へ提供するとともに、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく。