イタリアのモーターサイクルブランドDucati(ドゥカティ)が、eマウンテンバイク(MTB)「DM-160 R」と「DM-170 RR」を発表した。パワフルなモーターと大容量バッテリー、前後サスペンションを備え、急な上りから荒れた下りまで楽しめる2027年モデルだ。

2モデルの開発・製造は、自転車シューズブランドのDMTや自転車アパレルのAlé Cycling(アレサイクリング)などを擁するイタリアのGruppo Zecchetto(グルッポ・ゼッケット)との協業で行われた。カーボンファイバー製のフレームを採用し、上りやすさと下りでの安定性を追求している。
また開発には、eMTBやダウンヒル競技で活躍してきたロレンツォ・スディングがテストライダーとして参加した。
最大150Nmを発揮するモーターを搭載
2モデルとも、Avinox(アビノックス)のモーター「M2S」を搭載する。通常時の最大出力は1300W、最大トルクは130Nmで、ブーストモードを使用すると最大トルクは150Nmに達する。ライダーの走り方や路面状況に応じてアシストを調整する自動適応モードも備える。
バッテリー容量は800Wh。GPSとモバイル通信に使われるeシムを内蔵し、走行情報の記録などに対応するコネクテッド機能も搭載される。
フレームには3種類の「フリップチップ」と呼ばれる調整機構を備え、サスペンションの動き方や車体の姿勢、装着するホイールのサイズを変更できる。走る場所や好みに合わせて、乗り味を調整できる仕組みだ。
29インチホイールで安定性を重視したDM-160 R

DM-160 R(参考価格:7990ユーロ)は、長距離の山道や変化に富んだトレイルを走る「パフォーマンストレイル」をコンセプトとしたモデルだ。
前後に大径の29インチホイールを採用。大きな車輪は段差を乗り越えやすく、高速走行時にも安定しやすい。上り坂でタイヤが地面を捉える力や、岩、木の根などの障害物を越える走破性も重視されている。
フロントには160mm作動するロックショックス・ゼブセレクト、リヤにはロックショックス・スーパー デラックスセレクト+を装備。前後のサスペンションが路面からの衝撃を吸収する。
変速機はスラム・イーグル90Tタイプ、ブレーキはスラム・メイヴンベースを採用。重量はS2サイズで23.4kg(ペダルを除く)。
下りでの操作性を高めた「DM-170 RR」

DM-170 RR(参考価格:9490ユーロ)は、急斜面やジャンプを含む険しい下りでの走りを重視した「エンデューログラビティ」モデルだ。
フロントに29インチ、リヤにひと回り小さい27.5インチホイールを組み合わせたマレット仕様を採用する。大径のフロントホイールで障害物を乗り越えやすくしながら、小径のリヤホイールによって方向を変えやすくしている。
フロントには170mm作動するオーリンズ・RXF38 M.3エア、リヤにはオーリンズ・TTXエアを装備。DM-160 Rよりもサスペンションの作動量を増やし、大きな段差や着地時の衝撃に対応する。
ワイヤレス電動変速のスラム・GXイーグルAXSと、スラム・メイヴンブロンズブレーキ、FSA・グラディエントカーボンハンドルなどを採用。重量はS2サイズで22.8kg(ペダルを除く)となる。
ドゥカティの2027年モデルは、正規自転車販売店、ドゥカティ正規販売店、公式オンラインサイトで注文を受け付ける。日本での販売価格や販売方法については今後発表される予定だ。