オルベアが、新型eMTB(マウンテンバイク)「Wild LT(ワイルドLT)」を発表した。Avinox(アビノックス)・M2Sモーターを搭載しながら、単にパワーを高めるのではなく、ライダーが思い通りにバイクを操れるコントロール性能を重視して開発されたモデルだ。

eMTBに求められるのはパワーだけではない
近年のeMTB市場では、モーター出力や航続距離の向上が大きなトレンドとなっている。しかし実際のトレイルライドでは、急な上り坂でスムーズに発進できることや、荒れた路面で狙ったラインを正確に走れることなど、扱いやすさも重要な要素となる。
ワイルドLTは、こうした実際の走行シーンに着目。スペック競争ではなく、どんな地形でも安心して走れることを目指したeMTBとして開発された。

安定感を高める低重心設計
ワイルドLTの特徴の一つが、重量物をできるだけ低い位置に配置したフレーム設計だ。
モーター周辺のレイアウトを見直すことで、車体の重心を下げながら重量を中央に集中。これにより、高速走行時や荒れた路面でも安定したハンドリングを実現している。
また、トップチューブを低く設計することでライダーが体を動かしやすくなり、下り坂やコーナリングでの自由度も向上した。

レース由来のサスペンションを採用
リヤサスペンションには、オルベアのペダルバイクでエンデューロレーシングMTBの「Rallon(ラヨーン)」で培われた設計を採用。
170mmの大きなサスペンションストロークにより、岩場や段差の多いトレイルでも路面追従性を確保。衝撃を吸収しながら安定した走行をサポートする。
DJIモーターをオルベア独自にチューニング
ドライブユニットにはDJIが手がけるブランド、アビノックスのM2Sを搭載。最大130Nmのトルクを発生し、スーパーブースト使用時には150Nmまで高めることができる。
ただしオルベアは、このモーターの最大性能を追求するのではなく、独自のRS Tune(RSチューン)を採用。ライダーのペダリングに対してより素早く自然に反応するよう制御を最適化した。
急な坂道での発進や、低速でバランスを取りながら進むようなテクニカルな登坂でも、必要な瞬間に必要なだけアシストが働くことを狙っている。

バッテリーは600Whと800Whを用意
ワイルドLTは、オルベアのカスタマイズプログラムMyO(マイオー)に対応している。
バッテリーは軽快な走りを重視する600Whと、長距離ライド向けの800Whから選択できる。さらにモーターや電子制御パーツを統合管理するRS Ecosystem(RSエコシステム)を採用し、各機能をひとつのシステムとして連携させている。

カーボンとアルミのフレーム展開
フレームは軽量なOMRカーボンと、耐久性に優れたアルミの2種類を用意。
オルベアは両モデルとも同等のライドクオリティを目指して設計しており、価格帯や用途に応じて選択できる。
ラインナップと価格

カーボンフレーム
- WILD LT M-LTD RS:228万2500円
- WILD LT M-TEAM RS:169万700円
- WILD LT M10:143万6600円
- WILD LT M20:118万3600円
アルミフレーム
- WILD LT H-TEAM:135万3000円
- WILD LT H10:118万3600円
- WILD LT H20:94万7100円