世界屈指の人気を誇るアメリカのスポーツ自転車ブランド、トレック(TREK)。そのトレックから登場したeロードバイクの「ドマーネ+AL5(Domane+ AL 5)」の詳細を紹介するとともに、試乗してみたレビューをお届けしよう。
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ドマーネ+AL5の特徴
ドマーネ+AL5試乗〜乗り心地良く、安定感があり、乗りやすいeロードバイクだ
まず乗り心地がとても良い。路面からの細かい振動や突き上げをよく吸収してくれる。そのため、長い距離を乗っていても疲れる感じがしない。かといって走りが重いのかというと決してそうではなく、タイヤが滑らかに、軽やかに転がっていってくれる。
また、ハンドリングが素直で癖がなくふらつきも少ないため、非常に操縦しやすいと感じる。ロードバイクに不慣れな人でも安心して乗れる印象だ。
この乗り心地の良さと安定感から、「乗りやすい・扱いやすいeロードバイクだな」という評価ができる。
肝心のアシストについてだが、ズバン!と強力に働くタイプではない。だが、アシスト感が非常に自然で滑らかだと感じた。ペダルを踏む力に応じてグググッと違和感なくアシスト力が働いていく感覚がある。これも安定感に大きく寄与しているだろう。
だがアシスト力が弱いというわけでは決してなく、走り出しと上り坂でしっかりとアシストが働いてくれていた。
モーター音は非常に静かだと感じた。周囲の交通量にもよると思うが、アシストが働いていてもモーター音が全然分からないくらいだった。
もう一つ非常に良いなと思ったのは、後輪の着脱が簡単に行えることだ。後輪にドライブユニットが組み込まれているタイプのeバイクは、配線が複雑でナットでがっちりと固定されているものが多く、取り外しが難しい場合がある。ロードバイクのように長距離を走ることが多いスポーツ自転車の場合、パンク修理ができることが重要となるが、そのときに後輪を外しにくいのはかなりネックとなるのだ。その点、この自転車は六角レンチ1本で簡単に後輪が取り外しができ、パンクへの対処がしやすい。これは大きなポイントだろう。
総合的にみてトータルバランスが高い、良くできたeロードバイクだと言えるだろう。そして価格も54万円台と、この手のハイスペックeロードバイクの中ではかなりコストパフォーマンスが高い方と言える。高性能eロードバイクの購入を検討している人にとっては、まず最初に選択肢に入れるべきおすすめの一台だろう。
特に問題というわけではないが、ドライブユニットが後輪に組み込まれたタイプなので、将来的にホイールをよりハイスペックなものに交換する、ということができないのが気になるところだ。まあ、このままでも十分すぎるほど走りが良いので、それはうがった見方か。