手の届く価格に抑えながら、真面目に作り込まれた走り
ミッドマウント式のバーファンユニットを装着しながら、手頃な価格を実現してきたサードバイクス。
走り出してみると、コンパクトなセミインテグレート式バッテリーとミッドマウント式ユニットによりeバイクとしての重量配分は理想的で、素直にスポーツ走行を楽しめる。ただ、タイヤやブレーキの性能はハイエンドに劣る。
例えば峠の下りで高速走行するような走りは苦手だが、ユニットのトルクは上級価格帯のライバルと引けを取らないので、上り坂でのアシスト力自体に不満はゼロ。自宅の周りにちょっとした里山があるような環境にお住まいの人が、夕日を眺めに峠をポタリングしてみたり、通勤先が高台にあるという人には、優しい価格ということも併せてオススメできるモデル。
なお、クロスバイクカテゴリーのeバイクはデザインを優先させる余り、サドルの座り心地が今一歩のモデルが多いなか、クッション厚めのサドルを装着したところは特筆したい。
FESMOTOR
価格╱19万8000円
サイズ╱460㎜
カラー╱紅(くれない)、漆黒(しっこく)
フレーム╱アルミニウム
フォーク╱アルミニウム
ドライブユニット╱バーファン・M200
コンポーネント╱N.A.(7S)
タイヤ╱N.A.(700×32C)
重量╱19.8kg