2023年4月1日、自転車乗用時のヘルメット着用が全国、全年齢で努力義務化されてしまった。その前々日の3月30日、フードデリバリーサービスのウーバーイーツが、配達員を招き、ヘルメット着用を促進するためのイベントを行った。

ヘルメットクラブ
ウーバーイーツでは、安全講習会などを行ってヘルメット着用の啓発をしているが、いま最も力を入れているのが、2022年9月に開始した「ヘルメットクラブ」だという。これは、ヘルメットをより着用しやすいようにしたいという思いで設立されたもので、配達員は任意で加入できる。加入すると、配達員のウーバーイーツアプリにヘルメット着用確認機能が導入され、確認をした配達員に3500円の奨励金などを提供している。イベントでは、ヘルメット着用確認機能のデモンストレーションが行われた。


ヘルメットに関する配達員の意見
また、イベントでは、“ヘルメット着用に関する課題”、“課題を解決するアイデア・工夫”、“私がヘルメットを着用する理由”の3つについて配達員が意見を出し合った。
課題については、「シティサイクルを主に取り扱う販売店では、大人用ヘルメットが置いてあることが少なく、実際試して買おうと思っても買えない」「特に夏の時期は暑くて被りたくない」、課題を解決するアイデア・工夫については、「いま1件の配達当たりの報酬が300円。2か月経っても300円なので、ヘルメットを被ってる人は1.5倍にする」といった意見があった。
ヘルメットを着用する理由については、「ヘルメットを被るきっかけになったのは事故。タクシーが、ハザードを出して止まっていたのに急に転回を始め、追い越そうとしていた私と接触した。自分が気を付けていても相手がぶつかってくることもあるのでヘルメットは重要」と話す配達員もいた。

中川代表は、「さまざまな交通安全の企画を通じて、最終的にはヘルメット着用率100%を目指したい」と話した。
