カワサキ製三輪eバイク ノスリスの詳細を見てきた!

カワサキ製三輪eバイク ノスリスの詳細を見てきた!

モーターサイクルでは緑のボディーカラーでお馴染みのカワサキが、eバイクを製造した。川崎重工社内の新規プロジェクト募集制度で、採用が決定されたというストーリーを持つバイクだ。

「アクティブシニア」をターゲットとして、移動が楽しくなる乗り物を提案したいというコンセプトで開発されたノスリス。

ご覧の通り、前輪2輪を操舵して車両の方向転換をする。スムーズな旋回を可能にするため左右に並ぶ前輪の間には、普通の自転車には見られない複雑な機構が備わる。車や3輪バイクで実現される車輪周りの構造を自転車用にシンプルにして実現しているとも言える。

カワサキノスリス
ノスリスの前面。左右の車輪はハンドル幅と同じ幅に位置するので、車両感覚もつかみやすい。ナンバー付きの電動バイク仕様もある

3輪なので、低速で走行しているときの安定感は2輪の自転車よりもすぐれている。左右どちらかに力がかかれば倒れるようになっており、その重心移動で曲がることもできるし、バイクを倒さずともハンドルの操舵で曲がることもできる。

操作している感覚は、自転車とも車ともちがう新鮮なもの。それでいて、操作が難しいということはない。曲がる止まるという基本的な動作は、自転車に乗っている人ならすぐに対応できるものだろう。

カワサキノスリス
左右の車輪をつなぐハンドル機構。上の全体写真ではすっきりとしているが、細部にアップすると複雑な機構であることがわかる
カワサキノスリス
駐輪時にバイクが左右に倒れないようにするためのロック機構
カワサキノスリス
ハンドルにはブレーキレバーの他に、上写真のロック機構の操作レバーが付く
カワサキノスリス
ハンドル周りには大型のカゴが付く。このカゴはフレーム本体に取り付けられているので、重量物を入れてもハンドリングが影響されない。こだわったポイントのひとつだという
カワサキノスリス
バッテリーは車体の一番低いところ、フレームの下側に取り付けられる。低重心化に貢献
カワサキノスリス
後輪の前には制御ユニットを格納したケースがある

車体のサイズ、その重量から、駐輪スペースが地上である必要があるが、新しい移動手段として今後の展開が楽しみな1台である。

価格はEV仕様が32万円、電動アシスト自転車仕様が27万円で、各50台限定だ。EV仕様の乗車には普通自動車免許が必要となる。

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