ヤマハの新型eMTB「YPJ-MTプロ」 どんな悪路も走破できるフルサスペンションモデル

ヤマハの新型eMTB「YPJ-MTプロ」 どんな悪路も走破できるフルサスペンションモデル

モーターサイクルや電動アシスト自転車など、モビリティを数多く手がけるヤマハが、電動アシスト自転車のスポーツモデル「YPJ」シリーズの最上位モデルを発表した。

高い走行性能と電動アシスト機能を持つeMTBで、YPJシリーズの最上位モデルとなる「YPJ-MTプロ」がそれだ。価格は60万円(税抜)で、全国のYPJ プロショップで2020年9月25日(金)から販売開始される。9月からは試乗会も予定されている。

ブルーとシアンを基調としたヤマハレーシングカラー

YPJシリーズのフラグシップとして登場したeMTBのYPJ-MTプロは「Fun and Exciting unusual experience〜楽しくて刺激的な非日常体験〜」というコンセプトを掲げて開発された。乗りこなす楽しみ、MTB特化のアシスト性能、ユニークデザインに重点をおき、電動アシスト機能を使ってヤマハらしく楽しくエキサイティングな体験ができるバイクに仕上がっている。

7月29日に行われた発表会で、ヤマハ担当者は「モーターサイクルを筆頭に研究してきたヤマハだからこそ開発できたeMTB。MTBやモーターサイクルでのオフロード走行経験や、それに興味がある人、80年代、90年代のMTBブームを経験しているリターンライダーに乗ってもらいたい」と語った。

軽快でダイナミックな走行性能



フレームワークは、オフロード向けモーターサイクルのフラグシップである「YZ」などのレーシングモデルを意識し、シンプルな形状で軽快感を表現しながらヤマハらしいテクノロジーを感じさせるデザインとなっている。カラーリングはヤマハレーシングカラーを基調とし、ヤマハデュアルツインフレームの造形を引き立たせる塗り分けを採用する。

乗りこなす楽しみ

ヤマハデュアルツインフレームは、その名の通りメインフレームが左右に分かれている

メインチューブ(トップチューブとダウンチューブ)がそれぞれ左右二股に分かれた「ヤマハデュアルツインフレーム」という構造を採用。上側にあるフレームチューブ(トップチューブ)のセンターにリヤサスペンションを配置することで、トップチューブの地面からのハイトを下げ、足つき性を向上させている。これによりオフロード走行時に、とっさに足をつきたい時も対応しやすくなる。

また、バッテリーを2本の下側のフレームチューブ(ダウンチューブ)で挟み込むようにすることで、剛性と車体重量のバランスを最適化し、バイクの操作性や取り回しやすさも向上している。

前後にサスペンションを備え、高い走破性を実現している

路面追従性を考慮したリンク式リヤサスペンションを採用。フロントサスペンションのストローク量は160mm、リヤホイールのトラベル量は150mm。フレーム剛性を上げながらサスペンションの性能も上げ、従来のフロントサスペンションのみを装備するモデルよりも、さらにハードな走行に耐えられるように設計されている。

MTB特化のアシスト性能

ピュアライドに適した最新のドライブユニット

ドライブユニットのPW-X2は、小型で軽量ながらパワフルでシャープなペダリングレスポンスを維持し、高回転でペダルを回した時のアシストも強化されている。

アシストモードは7モードから選択可能で、YPJ-XCで好評だったエクストラパワーモードは、ペダリングに素早く反応し、パワフルな走行が楽しめるようにチューニングされている。新アシストモードのオートマチックサポートモードは、エコモードからハイモードまでのアシストモードをドライブユニットが自動的に選択する。

ハンドル手元に装備されるコンパクトマルチファンクションメーター

バッテリー残量、速度、消費カロリー、ペダリングパワーなどのさまざまな情報を表示する液晶ディスプレイ「コンパクトマルチファンクションメーター」を標準搭載している。

最長197kmのアシスト走行が可能となる

バッテリーは13.1Ahリチウムイオンバッテリーを搭載する。走行距離はアシストモードによって異なり、エクストラパワーモードでは73km、ハイモードで79km、スタンダートモードで96km、エコモードで133km、+エコモードで197km、オートマチックサポートモードで87kmの最大走行距離を誇る。充電時間は約3.5時間だ。

YPJ-MTプロスペック

価格:60万円(税抜)
サイズ:S、M、L
重量:23.8kg(S)、24.1kg(M)、24.2kg(L)
バッテリー容量:13.1Ah
カラー:ポディウムブルー/ニッケル
モード:エクストラパワーモード、ハイモード、スタンダートモード、エコモード、+エコモード、オートマチックサポートモード、アシストオフモード

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