バンムーフからeバイク「S3」と「X3」が登場 大幅プライスダウンを実現

オランダ・アムステルダム発のハイテク自転車メーカー「VanMoof(バンムーフ)」から、4代目となる新しいeバイク「S3」「X3」が発表された。前作に技術的改良が加えられたうえに、40%以上の大幅プライスダウンも実現している。2020年4月21日(火)から公式サイトとブランドストアで販売が始まり、初回入荷は2020年5月を予定している。

バンムーフ2020
バンムーフ・X3(ライト)
バンムーフ2020
バンムーフ・S3(ダーク)

X3とS3とは性能は同じだが適応身長が異なる。小柄な人向けに設計された(適応身長は155~200cmでタイヤは24インチ)のがX3で、大柄な人向けに設計された(適応身長は170~210cmでタイヤは28インチ)のがS3だ。

これまでのバンムーフのeバイクと同様に盗難防止システムなどを備えているが、同ブランドは業界初のテクノロジーを次々と最新モデルに採用してきており、S3とX3にもさまざまな技術的改良が施されている。例えば、250~350Wのパワーでアシストするモーターは、より小型化し静音性が増した。また、ライダーからのフィードバックを取り入れ、ディスクブレーキには油圧式が初めて採用されている。さらに、新採用の4段階オートマティックギヤ「e-shifter(電動シフター)」は、アプリを使ってギヤチェンジのタイミングをライダーの好みにあわせてカスタマイズすることが可能だ。

その一方で、S3とX3は、前モデルのS2、X2と比べて40%以上も価格が下げられている(25万円・税抜)。バンムーフの共同創立者であるティーズ・カーリエ氏は、

「私たちは最新で最高性能のeバイクをこれまでは提供することが難しかった価格で提供します。私たちの自転車をより多くの人に手に取ってもらえるようにするということ、億単位の人々に自転車に乗ってもらうことが、私たちの直近の目標です」

とコメントしている。

バンムーフ2020
2020年4月21日にオンラインで行われた発表会でS3とX3について説明するバンムーフの共同創立者のタコ・カーリエ氏
バンムーフ2020
もう1人の共同創立者、ティーズ・カーリエ氏は台湾・台北にあるバンムーフの工場から発表会に参加。なぜバッテリーが取り外し可能でないのかという質問に対しては、理由として、盗難の可能性、見た目が厚ぼったくなることや天候を挙げた

S3/X3
価格:25万円(税込・送料別)
フレーム:コーティングされたアルミニウム
カラー:ライト、ダーク
重量:約19kg

モバイルアプリ:iOSとアンドロイドに対応、設定をライダー好みに変更可能、警報アラームとアンロック設定、ギアシフトタイミングの設定、盗難リポート機能、遠隔ロックダウン機能

モーター:250-350W、前輪ハブモーター、4段階のアシストレベル
走行可能距離:60-150km(フルパワー-エコノミーモード)
バッテリー:504Wh、内蔵型LG製バッテリー、修理時に取り外し可能
充電器:36V4A、約4時間でフルチャージ、約80分間で50%充電

セキュリティ:スマートキックロック、内蔵式イタズラ防止機能、ライダー自動認証機能、暗証コードでの手動アンロック機能、盗難防止ボルト・ナット採用、GSMとBluetoothによる追跡機能

付属品:リヤキャリア、チャイルドシート、パニエバッグ

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