シマノの2020年向け展示会にて、同社のコンポーネントがそれぞれ発表された。目玉となるのはグラベル向けコンポーネントの「GRX」シリーズと、eバイク向けの「ステップス」シリーズだ。
「ステップス」搭載モデルは25車種に!ますます拡大するeバイク
電動アシストによって、これまで以上に多くの人にスポーツライドの楽しさを味わってもらうためのeバイク。そこにおいてシマノが送り出すドライブユニットからバッテリーに至るコンポーネントが「ステップス」シリーズだ。国内初のコンポーネントとしてこれまでさまざまな車種に搭載されていた「E8080」シリーズに加えて、新たに「E6180」と「E5080」が本格導入されることとなった。
新たな2タイプはシマノのデュラエースから105などにイメージされるようなグレード分けとして位置することとなる。E8080に比べてより最大トルク数を60Nmと抑えることで小型化し、オンロード走行にも適するのが「E6180」で、オンロードツーリングモデルなどに搭載される。また、「E5080」ではドライブシャフトに四角形シャフトを採用し、コストパフォーマンスに優れる。こちらはより価格を抑えたeバイクに搭載され、eバイクにおける価格帯の幅がより広がることとなる。
また、フレームに完全内蔵可能なバッテリーも合わせて発表され、デザイン面においても海外で発表されているeバイクに引けをとることがなくなった。
これによって現在発売されるeバイクにおいてシマノ・ステップス搭載モデルは9ブランドより、合わせて25車種となった。本格的なオフロード走行に向けたMTBから、通勤通学などシティライドに向けたクロスバイクタイプまで、サイクルスポーツを楽しむ上で多様なラインナップからユーザーが選ぶことができるようになったのだ。
オンオフ問わずパフォーマンスを追求。「GRX」シリーズ
STIレバーにおいては、高めのブラケットヘッドやフラットとカーブを組み合わせたレバー形状によって、手のグリップ&ホールドがより向上。また、ハンドルのフラット部にサブブレーキレバーを追加することも可能だ。
変速段数がフロントはシングル・ダブル、リア側が11速・10速。
そしてホイールにおいては700C・650Bが揃う。
ブレーキはディスクブレーキのみ。フロントシングルを採用する場合は、左STIレバーがドロッパーシートポストを操作できるタイプもあり。
ライダーの目的や走り方によって組み合わせることで、あらゆるグラベルの楽しみ方をワンランク上げてくれるコンポーネントに仕上がった。