みんなが買っている電動アシスト自転車はコレ! メーカー別に売れ筋3モデルを紹介

みんなが買っている電動アシスト自転車はコレ! メーカー別に売れ筋3モデルを紹介

日常的な移動手段として、今や完全に市民権を得た電動アシスト自転車。いざ買おうと思ったら想像以上に種類が多くて、どれを選んだらいいのか迷っている人も多いはず。そこで、都内にある電動アシスト自転車の専門店に、あさひ、パナソニック、ヤマハの売れ筋モデルを聞いてみた。

サイクルベースあさひ砧公園店
お邪魔したのは、サイクルベースあさひ砧公園電動アシスト館。環八に面した店舗には、電動アシスト自転車がずらりとそろう

一口に電動アシスト自転車といっても、通勤通学やショッピング、子どもの送り迎え、そして週末のホビーなど、用途別にさまざまなモデルが存在し、各メーカーが豊富にラインナップを揃えている。いったいどんなカテゴリーが人気なのか、東京都世田谷区にある電動アシスト自転車専門店「サイクルベースあさひ砧公園店」の副店長、松村広志さんにお話しを聞いた。

松村広志副店長

「マンション住まいの方が多いという土地柄もあってか、カテゴリー的にウチで一番売れているのは、車輪が小さい小径車タイプです。集合住宅ですと駐輪スペースが狭いので、自転車を玄関や室内に持ち込むにあたり、全長の短い小径タイプならエレベーターにそのまま入れられる。そんな事情が大きいようですね。それに次ぐのが子乗せタイプ。あとは通勤通学向け、スポーティ系と続きます」

それでは、ブランド別にサイクルベースあさひ砧公園店での売れ筋3モデルを紹介しよう。まずはコストパフォーマンスに優れる「あさひ」のラインナップから。

あさひ

1:エナシス コンパクト(13万5300円)

エナシス コンパクト

あさひでの売れ筋No.1は、20インチホイールを採用するこちら。小径車のメリットは、26インチや24インチホイールを採用する標準的な電動アシスト自転車よりも3~4kgぐらい軽量なこと。加えて、このエナシス コンパクトはカラーバリエーションが5種類もあって、老若男女を問わず人気とのことだ。

エナシス コンパクト
低床フレームで乗り降りもラク。適応身長は145cm〜
重量22.8kg
バッテリー容量36 V×10.3 Ah(25.2 V換算14Ah相当)
充電1回の走行距離エコモード 約80 km
 標準モード 約60 km
 パワーモード 約50 km
充電時間約5〜6 時間
エナシス コンパクト
前に大型バスケットを備える。リヤキャリヤもオプションで追加できる
エナシス コンパクト
モーターのアシストに加えて、内装3段変速も搭載。荷物の量が多いときや坂道など、より快適に走ることができる

2:エナシス ミー(13万9700円)

エナシス ミー

二番目に売れているのは、通勤通学向けのエナシス ミーだ。軽くて丈夫な樹脂中空バスケット、チャイルドシートに対応した頑丈なリヤキャリヤ、そして耐摩耗性に優れるワイドタイヤなど、見るからにタフな作りが人気を博しているという。こちらも5種類のカラーバリエーションを用意する。

エナシス ミー
車輪は標準的な26インチ。適応身長は150cm〜
重量26kg
バッテリー容量36 V×10.3 Ah(25.2 V換算14 Ah相当)
充電1回の走行距離エコモード 約85 km
 標準モード 約60 km
 パワーモード 約50 km
充電時間約5〜6 時間
エナシス ミー
前カゴは、横幅がしっかりとある。日本の自転車アクセサリーブランドOGKのアイテム。中空パイプの樹脂製で軽さがウリ。底面は穴の数が少なく、小物が落ちにくい
エナシス ミー
耐重量27kgの頑丈なリヤキャリア。後部にロックを備える
エナシス ミー
耐摩耗性にすぐれるタイヤを採用

3:オフィスプレスe(14万8500円)

オフィスプレスe

売れ筋第3位は、2020年にグッドデザイン賞を獲得しているオフィスプレスeだ。圧倒的に男性から支持されているモデルで、ビジネススーツでも似合うように落ち着いたカラーを3種類ラインナップ。この価格帯で油圧式ディスクブレーキを採用しているのもポイントが高い。

オフィスプレスe
車輪のサイズは700cというロードバイクのようなスポーツタイプに採用されるサイズ。適応身長160cm〜
重量23.3kg
バッテリー容量36 V×10.3 Ah(25.2 V換算14 Ah相当)
充電1回の走行距離エコモード 約100km
 標準モード 約65 km
 パワーモード 約55 km
充電時間約5〜6 時間
オフィスプレスe
前カゴはフレームデザインに合わせてスタイリッシュ。それでいてビジネスバッグが入る横幅を備えている
オフィスプレスe
メインフレームは、エッジの効いたシャープなデザイン。仕事ができそうだ
オフィスプレスe
雨でも安心の油圧ディスクブレーキを搭載
オフィスプレスe
コントロールパネルは、日中でも視認性が高い。USBポートを備えるので、朝スマホの充電を忘れていたことに気づいても、走行中に充電できる

パナソニック

続いては、電動アシスト自転車の国内シェアNo.1ブランドのパナソニックだ。

1:グリッター(13万5000円)

グリッター

パナソニックはスポーツ&ファッション系の小径車を数多く揃えており、中でも前カゴと両足スタンドを唯一標準装備するこのグリッターが一番の売れ筋とか。前カゴがコンパクトなのは、狭い場所でもぶつけにくいように配慮したためで、さらに専用設計のエコバッグも付属する。カラーバリエーションは4種類だ。

グリッター
車輪は20インチで、適応身長は139cm〜
重量24.6kg
バッテリー容量25.2 V換算12 Ah
充電1回の走行距離ロングモード 約80km
 オートマチックモード 約54 km
 パワーモード 約42 km
充電時間約 4 時間
グリッター
前カゴは、狭い駐輪場でも取り回しやすいように、横幅がスリム。その分深さがある。アルミ製
グリッター
スキンサイドのタイヤがおしゃれ感をアップしている

2:ティモ・A(15万5000円)

ティモ・A

通勤通学ユースのティモシリーズ。中でも唯一「空気入れタイミングお知らせ機能」のあるティモ・Aの売れ行きが今年は好調とか。リヤキャリヤは最大積載量27kgを誇る頑丈なもので、ワイドなロッドバスケットと合わせて十分以上の積載性を有する。シリーズ5機種で唯一レッドやベージュをラインナップしている点にも注目を。

ティモ・A
車輪は26インチ。適応身長は141cm〜
重量26.6kg
バッテリー容量25.2 V換算16 Ah
充電1回の走行距離ロングモード 約107 km
 オートマチックモード 約70 km
 パワーモード 約59 km
充電時間約 5 時間
ティモ・A
大型の前カゴは、通勤通学の強い味方だ。ハンドルロック「くるピタ」を搭載しているので、荷物を入れた状態で駐輪しても安定する
ティモ・A
頑丈なリヤキャリヤ
ティモ・A
コントロールパネルは、アシストモードやバッテリー残量のほか、空気を入れるタイミングも教えてくれる。モーターがタイヤの変形量から空気量が十分か推定している

3:ゼオルト L3(19万5000円)

ゼオルト L3
本格的なスポーツバイクも製造するパナソニックとあって、ゼオルトL3はフレームのサイズが2種類ある

パナソニックのスポーツモデルシリーズがゼオルト。中でもこのL3は、軽量なカルパワードライブユニットとアルミフレーム&フォークにより、20kgジャストという軽さを実現している。キャリヤやフェンダーなどがないため、クロスバイクのようなシンプルなルックスも魅力的だ。

ゼオルト L3
ホイールサイズは700c。適応身長は148cm〜170cm(サイズ390)、159cm〜180cm(サイズ440)。身長に合わせてフレームサイズを選ぼう
重量20.0kg
バッテリー容量25.2 V換算12 Ah
充電1回の走行距離エコモード 約90 km
 オートマチックモード 約58 km
 ハイモード 約45 km
充電時間約 4 時間
ゼオルト L3
バッテリーは車体の中央、メインフレームに搭載される
ゼオルト L3
8段変速で、ワイドなギヤ比をカバーする。長距離走行で真価を発揮する
ゼオルト L3
ブレーキレバーと一体になったベル。スマートだ
ゼオルト L3
モーターからのパワーはチェーン合力で伝えられる
ゼオルト L3
コントロールパネルは大型で見やすい。速度や走行距離、ケイデンスなどデータ項目が多く、スポーティーな印象
ゼオルト L3
軽さと制動力のバランスを考え、Vブレーキを採用

ヤマハ

最後は、電動アシスト自転車の祖であるヤマハのPAS(パス)シリーズだ。

1:パス シティC(14万5200円)

パス シティ シー

小径モデルの売れ筋は、2020年にニューモデルとして登場したパス シティCだ。5シーズン目を迎えた今年は、バッテリー容量が12.3Ahから15.8Ahにアップし、強モードでの走行距離が48kmから62kmへと大幅に延びている。4種類のカラーバリエーションは全てマット系だ。

パス シティ シー
車輪は20インチ。適応身長は140cm〜
重量21.0kg
バッテリー容量25.2 V換算15.8 Ah
充電1回の走行距離オートエコモードプラス 約107 km
 スマートパワーモード 約73 km
 強モード 約62 km
充電時間約 4.5 時間
パス シティ シー
コントロールパネルが細身でスタイリッシュなハンドルまわり。バッテリー残量が20%を下回るとブザーとランプで知らせてくれる
パス シティ シー
コンパクトでありながら大容量15.8Ahのバッテリー。煩わしい充電の回数を減らすことができる

2:パス リン(14万8500円)

パス リン

あさひのエナシス ミーや、パナソニックのティモ・Aらの対抗馬となるのが、このパス リンだ。大容量の前カゴや頑丈なリヤキャリヤ、そして走行距離など、この3機種は仕様がかなり近しく、それだけ各メーカーにとっても重要なカテゴリーだということが分かるだろう。

パス リン
車輪は26インチ。適応身長は146cm〜
重量27.6kg
バッテリー容量25.2 V換算15.8 Ah
充電1回の走行距離オートエコモードプラス 約96 km
 スマートパワーモード 約68 km
 強モード 約61 km
充電時間約 4.5 時間
パス リン
通勤通学の荷物を余裕で積める大型前カゴ
パス リン
太めのタイヤで、乗り心地の良さにも配慮
パス リン
リヤキャリヤは27kgまで対応。サークル錠も操作しやすい位置
パス リン
スマートなコントロールパネル。時計表示があるのは忙しい朝に地味に便利
パス リン
もちろんハンドルストッパーも搭載。前カゴにたくさん荷物が入っていても、駐輪時に安定する

3:パス クレイグ(12万9000円)

パスクレイグ
車輪は700c。適応身長は156cm〜

ヤマハのスポーツモデルでの売れ筋トップは、このパス クレイグだ。一般的なクロスバイクに近いシンプルなフォルムで、バッテリー容量も8.9Ahと小さいためか、価格も抑え気味となっている。700Cホイールを採用しながら21.6kgという軽さもポイントだ。

重量21.6kg
バッテリー容量25.2 V換算8.9 Ah
充電1回の走行距離オートエコモードプラス 約70 km
 スマートパワーモード 約40 km
 強モード 約36 km
充電時間約 2.5 時間
モーターとバッテリー
タイヤ

サイクルベースあさひ砧公園電動アシスト館

〒157-0074 東京都世田谷区大蔵1丁目2−1

https://store.cb-asahi.co.jp/detail/92

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