電動アシスト自転車界を牽引し続けるジャパンブランドのヤマハ。eバイクシリーズとして人気の「YPJシリーズ」に、舗装路の快適さと未舗装路の走破性を兼ね備えるグラベルバイクタイプの「WABASH RT(ワバッシュRT)」と、通勤や週末のサイクリングをスタイリッシュにこなす「CROSSCORE RC(クロスコアRC)」の2台が新たに加わった。

ワバッシュRT
遊びのフィールドを広げてくれる、eバイクならではの走破性
eバイクといえば、高性能な電動ユニットによる高いアシスト性能とともに、スポーツバイクとしての完成度を両立し、誰もがサイクリングを楽しむことができるもの。現在ますます人気が拡大しているそんな乗り物を、2015年に「YPJシリーズ」として国内で先駆け発売したヤマハ発動機(ヤマハ)は、2022年に新たに2台のeバイクを発表した。
ブロックタイプのタイヤを履き、ドロップハンドルを装着した「ワバッシュRT」は、近年スポーツバイク趣味において世界的な人気を誇る「グラベルバイク」カテゴリーのeバイクだ。
舗装された道を長距離、長時間快適に走り続けることのできるロードバイクに準ずる性能と、砂利道や土などの悪路を衝撃をいなしながら進む走破性。それらを両立したこのグラベルバイクは、冒険心をかきたて遊びのフィールドを広げてくれるだけでなく、さまざまな道に対応できることからツーリングの道具としても活躍する一台だ。
そんなグラベルバイクの世界感を、ヤマハがeバイクに落とし込んだのがこの「ワバッシュRT」となる。

オンオフをこなすことのできる走行性能もさることながら、これまでのヤマハのオンロードカテゴリーと一線を画するのが、インチューブ式バッテリーを採用したフレーム形状だ。
ヤマハのフラッグシップeMTBの「YPJ-MT Pro」で初めて採用されたこのフレーム形状は、500Whの大容量バッテリーだけでなく、ブレーキや変速のワイヤー類も全てダウンチューブに内装。モーターであるドライブユニットまでを連続性のあるラインで魅せることで、これまでにない外観に。モーターサイクルやボートなどさまざまなビークルを世に送り出すヤマハだからこその、次世代を感じさせるデザインが実現した。

走行性能を左右するドライブユニットもヤマハオリジナルの最新モデルを搭載。「PWシリーズST」は、従来モデルに比べてより軽量(ユニット単体で3.4kg)となり高いケイデンス領域でのアシストにも対応する。これによってスポーツ走行時により繊細なペダリングを感知し、サイクリングの感覚を妨げないアシストを可能にしてくれる。また、アシストモードには強いアシスト順に「ハイモード」、「スタンダードモード」、「エコモード」、「エコプラスモード」があるほか、「オートマチックアシストモード」も導入。これは路面状況に応じてユニットが最適なアシストを選択してくれるモードだが、こちらの性能も大幅に向上している。

最新のグラベルバイクにも数多く採用されているフレアハンドルやブロックタイヤのほか、サスペンションとしても機能するドロッパーシートポストといったパーツ類を標準装備しており、パッケージの状態でオンオフどちらの道も快適に走ることができる。それだけでなく、スポーツ自転車用のキャリヤやフェンダーを装着できるマウントも用意されており、自分だけの使い方に合ったギヤとしてカスタマイズできるのも、このワバッシュRTの楽しみ方だろう。








WABASH RT
価格:43万8900円
カラー:セレスタイトブルー
サイズ:S、M、L
タイヤサイズ:700×45C
重量:21.1㎏(S)、21.2kg(M)、21.3kg(L)
一充電当たりの走行距離:ハイモード85km、スタンダードモード101km、エコモード137km、エコプラスモード200km、オートマチックアシストモード96km
モーター形式/定格出力:ブラシレスDC式/240W
変速:外装11段(前1速×後11速)
バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー
電圧/容量/充電時間:36V/13.1Ah/約3.5時間
発売日:2022年3月10日
ワバッシュRTを動画でも紹介
クロスコアRC
eバイクならではのアシスト性能とデザインで、日常の隙間をもっとスタイリッシュに
ワバッシュと同一のドライブユニットやフレームを採用した、クロスバイクタイプの「クロスコアRC」。eバイクとしての本格的なデザインや走行性能を、日々の自転車通勤や週末のフィットネスとしてより気軽に取り入れることができるというのが、このバイクのコンセプトだ。

それを可能にするのが、27.5インチのホイール径に2.0インチの太いスリックタイヤを装着した足回りや、フロントフォークのサスペンション機構。一見平坦に見えつつも、意外と段差や荒れた路面の多い市街地の走行には、多少ラフに扱えるこれらの足回りの装備は非常に有用だ。
軽い力でも確実な制動力を発揮するディスクブレーキに、バッテリーから給電するLEDライト、駐輪に便利なサイドスタンド装備と、普段からの生活の中で取り入れると恩恵を感じやすい装備が確実に組み込まれているのもポイントが高い。


そしてバッテリーやドライブユニットなどのそれぞれの機能を形状に生かした流麗なフレームデザインに、フレイムオレンジやミスティグリーン、ピュアパールホワイトといった高級感のあるカラーをまとう。ヤマハならではのデザイン造形理念は、ライダーの所有欲をいっそうかきたててくれるだろう。



1993年に日本で初めて電動アシスト自転車を市販したヤマハ。シニア層や子育て家庭の便利なツールとして世に浸透してきたこの電動アシスト自転車は、サイクリングそのものを楽しむというレジャーを目的として、ますますユーザー層が拡大している。2022年、その遊びやライフスタイルをより広げてくれる乗り物として、この新たな2台のeバイクを体感しよう。
CROSSCORE RC
価格:31万7900円
カラー:ピュアパールホワイト、ミスティグリーン、フレイムオレンジ
サイズ:S、M、L
タイヤサイズ:27.5×2インチ
重量:23.7㎏(S)、23.8kg(M)、23.9kg(L)
一充電当たりの走行距離:ハイモード85km、スタンダードモード101km、エコモード137km、エコプラスモード200km、オートマチックアシストモード96km
モーター形式/定格出力:ブラシレスDC式/240W
変速:外装9段(前1速×後9速)
バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー
電圧/容量/充電時間:36V/13.1Ah/約3.5時間
発売日:2022年3月10日