世界最大のスポーツ自転車ブランド、ジャイアント(GIANT)のフラットバーeロードバイク「ファストロードE+(FASTROAD E+)」を紹介するとともに、試乗してみたレビューをお届けする。
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フラットバーロードというのは、ロードバイクをベースにハンドルをまっすぐなフラットバーハンドル仕様にし、より気軽に乗れ、扱いやすくしたタイプのスポーツ自転車だ。別の記事でeロードバイクのジャイアント・ロードE+を紹介&試乗したが、これはそのフラットバーeロードタイプだ。
ファストロードE+の特徴
一充電当たり最長205kmの長距離走行が可能
備えるアシストモードは4つだ。
一充電あたりの走行距離
●SPORTモード 82km
●ACTIVEモード 100km
●TOURモード 137km
●ECOモード 205km
これもロードE+と同じで、どのモードでもかなり長距離でバッテリーが持つ。
ファストロードE+インプレッション〜乗り心地良し・操作性も良し
まず一番印象的なのは、乗り心地の良さと乗りこなしやすさだ。
前の記事で試乗したロードE+と基本的な作りの多くは同じなので、乗り心地の良さはまさにそれと同じ。太めのタイヤとDフューズの構造によるものだろう。それに、フラットハンドルバーによる“乗りこなしやすさ”が加わっている。スポーツバイクに慣れていない人は、ロードバイクのドロップハンドル(競輪の自転車のような曲がったタイプのハンドル)の扱いは難しいかもしれないが、これならそれほど難しくなく扱えるだろう。前傾姿勢もそれほど深くならない。
特に、ハンドルバーについているグリップがとても握りやすく、ハンドルを操作しやすいうえに長い時間乗っていても手が痛くなりにくいと感じた。細かなパーツの工夫が光る。
アシスト感も非常になめらかで、ペダルを踏む力に応じて非常にスムーズにアシスト力が働き、ペダルを踏んでいて気持ちが良い。モーター音も抜群に静かだ。これらも、そもそものモーターが同じなので、ロードE+と性能は同じだった。
初期で付属しているキックスタンドも非常に便利だ。フラットハンドルバーのeバイクでも、最初からキックスタンドが付属してこないものが多いので、ありがたいパーツ構成である。
ロードE+の記事でも指摘したが、弱点は重さ。フラットバーeロードというジャンルからすると、重量が重めだ。駐輪したり家の中に収納するとき、ずしっとくる。しかし、ロードバイクタイプに比較すると家の外に駐輪しておくことが多いモデルだろうから、それほど問題ではないかもしれない(ただし、盗難とサビには要注意だ)。
用途としては、まさに通勤やいわゆる街乗りで活躍してくれるだろう。価格も30万円台でこなれているので、はじめてのeバイクとしても最適と言える。
GIANT FASTROAD E+
●価格/35万円(税抜)
●サイズ/425(XS)mm、475(S)mm、525(M)mm
●重量/19.4kg(475mm)
●カラー/ブルー、マットブラック