ジャイアントのeバイク「ファストロードE+」を試乗してみた

ジャイアントのeバイク「ファストロードE+」を試乗してみた

世界最大のスポーツ自転車ブランド、ジャイアント(GIANT)のフラットバーeロードバイク「ファストロードE+(FASTROAD E+)」を紹介するとともに、試乗してみたレビューをお届けする。

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フラットバーロードというのは、ロードバイクをベースにハンドルをまっすぐなフラットバーハンドル仕様にし、より気軽に乗れ、扱いやすくしたタイプのスポーツ自転車だ。別の記事でeロードバイクのジャイアント・ロードE+を紹介&試乗したが、これはそのフラットバーeロードタイプだ。

ファストロードE+の特徴

ハンドルバーはまっすぐなフラットバータイプを装備
モーターはヤマハと共同開発した、スポーツ走行に最適な「ニューシンクドライブスポーツモーター」を搭載。ロードE+と同じだ
バッテリーは車体に内蔵する形式。鍵ですぐに取り外すことができる。これもロードE+と同じ
油圧ディスクブレーキ搭載で天候にかかわらず高い制動力を発揮する
ギヤは10段だ
タイヤは32mm幅でやや太めのものを装備。これもロードE+と共通
eバイク専用の頑丈なキックスタンドを初期装備
シートピラー(サドルを支える棒の部分)まわりに「Dフューズ」という独自の扁平加工を施し、乗り心地を高めている

一充電当たり最長205kmの長距離走行が可能

ディスプレーの様子
手元操作スイッチはハンドルバー左側についている

備えるアシストモードは4つだ。

一充電あたりの走行距離
●SPORTモード 82km
●ACTIVEモード 100km
●TOURモード 137km
●ECOモード 205km

これもロードE+と同じで、どのモードでもかなり長距離でバッテリーが持つ。

ファストロードE+インプレッション〜乗り心地良し・操作性も良し

編集部員が試乗してみた

まず一番印象的なのは、乗り心地の良さと乗りこなしやすさだ。

前の記事で試乗したロードE+と基本的な作りの多くは同じなので、乗り心地の良さはまさにそれと同じ。太めのタイヤとDフューズの構造によるものだろう。それに、フラットハンドルバーによる“乗りこなしやすさ”が加わっている。スポーツバイクに慣れていない人は、ロードバイクのドロップハンドル(競輪の自転車のような曲がったタイプのハンドル)の扱いは難しいかもしれないが、これならそれほど難しくなく扱えるだろう。前傾姿勢もそれほど深くならない。

ハンドルバーのグリップ

特に、ハンドルバーについているグリップがとても握りやすく、ハンドルを操作しやすいうえに長い時間乗っていても手が痛くなりにくいと感じた。細かなパーツの工夫が光る。

アシスト感も非常になめらかで、ペダルを踏む力に応じて非常にスムーズにアシスト力が働き、ペダルを踏んでいて気持ちが良い。モーター音も抜群に静かだ。これらも、そもそものモーターが同じなので、ロードE+と性能は同じだった。

初期で付属しているキックスタンドも非常に便利だ。フラットハンドルバーのeバイクでも、最初からキックスタンドが付属してこないものが多いので、ありがたいパーツ構成である。

ロードE+の記事でも指摘したが、弱点は重さ。フラットバーeロードというジャンルからすると、重量が重めだ。駐輪したり家の中に収納するとき、ずしっとくる。しかし、ロードバイクタイプに比較すると家の外に駐輪しておくことが多いモデルだろうから、それほど問題ではないかもしれない(ただし、盗難とサビには要注意だ)。

用途としては、まさに通勤やいわゆる街乗りで活躍してくれるだろう。価格も30万円台でこなれているので、はじめてのeバイクとしても最適と言える。

GIANT FASTROAD E+
●価格/35万円(税抜)
●サイズ/425(XS)mm、475(S)mm、525(M)mm
●重量/19.4kg(475mm)
●カラー/ブルー、マットブラック

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