世界最大のスポーツ自転車ブランド・ジャイアント(GIANT)のロードバイク型eバイク(eロードバイク)、「ロードE+(ROAD E+)」を紹介するとともに、試乗してみたインプレッションをお届けしよう。
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ロードバイクというのは、舗装路で長距離を楽に速く走るために設計されたタイプのスポーツ自転車だ。このロードE+は、2020年に発表されたばかりの最新の“eロードバイク”だ。
特徴
アシストは最長205km!
備えるアシストモードは4つだ。
一充電あたりの走行距離
●SPORTモード 82km
●ACTIVEモード 100km
●TOURモード 137km
●ECOモード 205km
と、何と最も消費電力を抑えたECOモードでは、最大200kmを超える距離を走ることができる。最もパワフルなSPORTSモードでも最長82kmと、eバイクの中でもかなり長距離アシストが可能なモデルと言える。
インプレッション〜なめらかなアシスト感と乗り心地の高さが光る
乗ってみてまず感じたのは、非常にアシストがなめらかだということ。ペダルを踏む力に応じて、きめ細やかにアシスト力が働いていく感じが心地良い。電動アシスト自転車にありがちな、踏むといきなりぐんと加速してしまうあのぎこちなさが微塵も感じられない。
次に、モーター音が非常に静かだと感じた。自分がeバイクに乗っていることを忘れるほど、モーター音が静かだと言っても過言ではない。これは数あるeバイクの中でも際立っている。かといって、アシスト力が弱いということはなく、発進/上り坂ではなめらかながら強力にアシストが効いてくれる。
乗り心地も特筆すべき点だ。結構重量があり、正直取り回すときにずっしり来るので、乗り心地が悪いのではないかと思っていた。しかしいざ乗ってみると、路面の振動をマイルドにいなしてくれる。乗り心地の点でも、数あるeバイクの中ではトップクラスと感じる。おそらくタイヤが最も良い仕事をしてくれており、カーボンフォークと独自の「Dフューズ」シートポストも貢献しているようだ。
それから、最初からeバイク専用のキックスタンドが付属している点も非常にうれしい。eバイクに乗っていると割と駐輪するシーンは多いので、スタンドがあるのは便利だ。また、市販品のキックスタンドはeバイクに使うには心もとないものがほとんどだが、これはかなり強力で壊れる気がしなく、心強い。
弱点は重量の重さだろう。Mサイズで19.3kgと、eロードバイクの中では重い方だと言わざるを得ない。先ほども述べたが、ちょっと持ってみたり、駐輪や家の中にしまうときに自転車を取り回す際、かなりずっしりと来る。走行感は抜群に良いので、乗車しているときに重さを感じることはまったくないのだが、“乗っていないとき”にこの重量感が気になるところだ。
重量の重さを除いては、非常に完成度の高いeロードバイクだと思う。価格も42万円(税抜)と、この性能を考えるとお買い得だと言える。日々の自転車通勤から週末のサイクリングのシーンまで、良い相棒となってくれるに違いない。
GIANT ROAD E+
●価格/42万円(税抜)
●サイズ/425(S),450(M)mm
●重量/19.3kg(450mm)
●カラー/コズモネイビー