- 1. XDS-2022年モデルのスポーティeバイク
- 2. ムサシ ヴェロ-自転車好きな社長からの指示で立ち上がった新規ブランド
- 3. アベントゥーライフ-クラファンでも大人気だったWELBのカスタム仕様
- 4. マッドボルトガレージ-アメリカブランドの個性派eバイク
- 5. サイクージャパン-センターユニット化で電動ママチャリの走行性を向上
- 6. オールドスクールMTB.JP-旧型MTBをeバイクにするあと付けドライブユニット
- 7. KYOTO-京都の丹後半島にeバイクのチャージステーションが設置
- 8. スポーツeバイクエリアで見かけたパーツ、用品を紹介
- 9. ラベル-スポーティ過ぎないカジュアルなヘルメット
- 10. 動画でも一部紹介!
eバイクはモーターの力でライドのサポートをしてくれる乗り物なので、自転車趣味におけるバリアフリー化を実践するものでもある。そして自転車趣味とは本格的なスポーツバイクに乗らずとも、自分のバイクが好きであり、ルールを守って楽しんで走れればそれで成立するはずのものなので、eバイクからはじめる自転車趣味は大いにアリだと思う。そんなことからここは気軽に乗れるシティサイクルから風変わりなeバイクを紹介していこう。それと気軽に乗れるeバイクといっても趣味で乗るなら身を守る装備は揃えて欲しいのでヘッドギヤ等の用品も掲載。
eバイクをはじめたいという人のための入口はたくさんあるので気になったeバイクがあれば販売店などでぜひ実車を見て、できれば試乗、そして……手に入れちゃいましょう!
XDS-2022年モデルのスポーティeバイク
1995年に創立した中国の自転車メーカー「XDS社」は世界最大のカーボンファイバー製造会社と大規模なアルミニウム製造工場による体制からなるところ。本国には10を超える車種ラインアップがあるが日本ではe-MTBの「アドバンス800」と「アドバンス600」がある。
アドバンス800はXDS社製のフレームにフロントショックを採用。ユニットはバーファンのヤハブ内蔵タイプのRM G020、250W。バッテリーはフレーム内に収納できるタイプで、スペックは36Vの7.4Ahとなる。アシストモードは5つあり最大で約60kmのアシストが可能。リヤハブ内蔵モーターのため漕ぎ出しの加速はスムーズとのこと。BB部のトルクセンサーが入っているので上り坂などに差し掛かるとアシスト比率を適正に調整してくれる。ブレーキは前後ディスクブレーキだ。このモデルはすでに日本で発売していて価格は18万1500円。装備を考えるとリーズナブル。
たいしてアドバンス600はXDS社製のドライブユニットを積んでいて搭載位置はセンターとなった。ここが2モデルの大きな違いだがアドバンス600については入荷時期や価格がまだ未定とのこと。
(問)Xdsジャパン http://www.xdsjapan.com/
ムサシ ヴェロ-自転車好きな社長からの指示で立ち上がった新規ブランド
建物に設置する防犯用センサーライトではシェア日本一という「ムサシ」が新たに立ち上げたeバイクの新規ブランドが「Musashi Velo(ムサシ ヴェロ)」だ。同社の社長さんが自転車趣味を持っていることから始まったというブランドだけに海外にある既存のモデルに名前を付けて、という展開ではないようだ。
ムサシ ヴェロが販売するモデルは「CS01」というeクロスバイクだが特徴はリヤに変速ギヤを持たないシングルギヤにしていること。「CS01」は街乗り向きのeバイクとして設計されているのでトップスピードを求める必要はない。ただ、自転車趣味としても乗れることを考えた。そこで採用したのがシングルギヤ。脚力で自転車を進ませる感覚を楽しんで欲しいというものだが、そこにモーターのアシストを加えることで「脚力で進ませる」という部分のハードルを下げることを実現。また、アシストは5段階に切り替えできる。ドライブユニットは台湾メーカーと共同で開発した35V 250W仕様。バッテリーは11.2Ahで走行可能距離の目安は約60km。充電時間は約6時間。フレームはアルミ製でタイヤは700c。価格は24万2000円。
(問)ムサシ ヴェロ https://musashivelo.com/
アベントゥーライフ-クラファンでも大人気だったWELBのカスタム仕様
こちらも新規ブランドのWELB。クラウドファンディングを募って発売にこぎ着けたというイマドキの展開でデビューしたモデルだ。スマートフォン連動のアプリによる車体のスマートロックやマップ機能、エクササイズデータ表示などeバイクらしい機能をもつほか、最大約100kmの走行ができる245Whのバッテリーを搭載。ドライブユニットは250Wだ。基本形態はフラットバーを付けたクロスバイクスタイルだが、WELBはフレームとホイール以外ほぼ全部にカスタマイズできるシステムを取っているので自分だけの仕様を組み上げてそのスタイルで購入、納車が可能となっている。
ブースではカスタマイズの例としてピストふうのブルホーンタイプハンドルを装備したモデルとクラシカルなスタイルに仕上げたモデルを展示していた。標準スタイルでの車体重量は16.8kg。車両価格は19万8000円となっている。
クラウンドファンディング発の新規ブランドということでまだ知名度は低いだろうが、eバイクという新しい乗り物を新しい視点で販売していくスタイルは、自転車における新しいユーザーの支持されると思うだけに、今後も注目していきたいブランドだ。
(問)WELB https://aventulife.co.jp/welb/
マッドボルトガレージ-アメリカブランドの個性派eバイク
アメリカブランドの個性派eバイクを輸入販売している「MAD BOLT GARAGE(マッドボルトガレージ)」のブース。アメリカではライフスタイル企業から発売される個性的なeバイクがいつくかあるそうで、そのなかから選んだモデルを取り扱っている。スタイルの傾向的に同一メーカーが作っているように思えるがそれぞれでメーカーが違っていう。そして独自の主張のもと、eバイクを作っているのでメーカー同士のなれ合いもないそうだ。それゆえにこだわりが強いので自身のライフスタイルやファッションの一部として選ぶべきものと言える。
今回はカリフォルニアのスーパー73というブランドからスーパー73 SG-1と、ウィクド サムからオートバイふうのデザインを持つモデル、そしてアルコンというオリジナルブランドのモデルを紹介する。スーパー73は1回の充電で60~70kmの走行が可能で3段階のモード切替。ブレーキは油圧ディスク。こちらはカスタマイズ仕様を多く取りそろえている。ウィクド サムはサイズも大柄で全長は210mmと小型アメリカンバイク並みと大きさでもおおいに目立つ存在。アルコンはメカニカルなスタイルが特徴。
(問)マッドボルトガレージ https://mbgarage.jp/
サイクージャパン-センターユニット化で電動ママチャリの走行性を向上
買い物などの足として普及しているいわゆる電動ママチャリの新作。モデル名は「サイクー36Vシリーズ TDF 33Zという。26インチホイールを履いたシティサイクルで特徴はドライブユニットをセンターに配置したことだ。センターユニットの電動ママチャリはヤマハ、ブリヂストン、パナソニックといった国内大手メーカー製のみだけから発売されいたので価格帯は若干高めになっていた。そのため前後のハブにドライブユニットを付けたモデルが多く売れているが、センターユニット車は走行安定性に優れるので買い物などで荷物を積んで毎日走る自転車には向いている。そんなことからセンターユニット仕様を購入しやすい価格帯で販売するため開発しているモデルだ。
価格を抑えるために行っているのがドライブユニットの自社開発とバッテリーサイズのチョイス。1回の充電で約35kmの走行というレベルに抑える。家と近所の往復であれば不便はないはずだ。サイクーのドライブユニットは滑らかにトルクが立ち上がる特性。大手メーカー製ではパナソニック製の電動アシスト自転車と似た乗り味という。ちなみにTDZ 33Zはパナソニック製のバッテリーを採用する。
(問)サイクージャパン https://www.cycoo-japan.com/
オールドスクールMTB.JP-旧型MTBをeバイクにするあと付けドライブユニット
CYCモーター社が販売している「X1 ステルス」というあと付けドライブユニットがある。アメリカ仕様なので本来は日本の規格に合わないが、日本のオールドスクールMTB.JPがCYCモーター社からの技術協力を受けて36V 250W仕様としたキットを製作。オールドスクールMTB.JPより日本国内に販売されている。そもそもはオールドスクールMTB.JPを運営するクランカーズの大垣代表が所有していた古いMTBでもう一度、野山を走りたいと考えたところからはじまったもの。展示していた2台のeMTBはどちらも大垣さんの私物だ。
「X1 ステルス」は汎用パーツであり、構成的には専用クランクまわりとドライブユニットを組み込む。クランクまわりはBSAの68、72、82mmあたりであれば比較的簡単に付くという。バッテリーはキットに含まれていないのでフレームに合うものを別途調達して使用する。DIYでも搭載は可能だがボルトオンキットではないので制作したい人はオールドスクールMTB.JPへ問い合わせて欲しい。
(問)オールドスクールMTB.JP https://oldschoolmtb.jp/
KYOTO-京都の丹後半島にeバイクのチャージステーションが設置
京都府北部にある丹後半島に全8か所設定されているeバイクのチャージングステーション。利用料金は無料となっており、事前に登録することで鍵の暗証番号を教えてもらうことができる。観光している間にバッテリーに充電できる効率的で面白い取り組みだ。ただ、現在はeバイクブランドのボッシュ専用となっており、今後の広がりに期待だ。
スポーツeバイクエリアで見かけたパーツ、用品を紹介
最後はスポーツeバイクエリアと周辺のブースで扱っていたアイテムを紹介していこう。まずはe-コスモが扱うマジックシャインヘッドライト。画像の左側にあるのはeバイクのバッテリーから電源を取るタイプのヘッドライトで、電源ケーブルはシマノ用、ボッシュ用、ヤマハ用がある。小型ライトなのでシティ用eバイク向けでもある。
もうひとつはバイクロック。1970というモデルは形状記憶タイプと言うことで開いて使用したあと、画像のようなループ状態に戻る。もうひとつは樹脂製のエアージャストというロック。結束バンドのように長さが自在に調整できる形状。車体ロック用だが軽量なのでバイクから離れるときにヘルメット用のロックとして使用するのもよさそう。
ラベル-スポーティ過ぎないカジュアルなヘルメット
自転車用品の問屋であるトップが展開するlovell(ラベル)もブースを出展。ウエアなどもあったが多くの来場者が手に取っていたのがおしゃれなヘルメットのシリーズである「カスク」だ。本革ふうの合皮を使用した外観。ハードシェルのヘルメットのような保護性はないが被っていないよりは安心できる。
eバイクに多いミニベロやシティバイクでは本格的なヘルメットを被るのに抵抗を持つ人もまだ多いがカジュアルなものであれば被りやすいだろう。通気性もいいのでこれからの季節でも問題ない。自転車に向いたファッションをしてヘルメットを被るとeバイクに乗っている姿がよりカッコよく見えるはずなのでぜひ使ってほしい。