名古屋サイクルスポーツデイズで平成から令和に至るトレンドをチェック

名古屋サイクルスポーツデイズで平成から令和に至るトレンドをチェック

4月6、7の両日、名古屋市で開催された「名古屋サイクルスポーツデイズ」。およそ140ものブランドが出展し、バイクやパーツなどさまざまなアイテムが並んだ。今回はその中から平成から令和に時代が変わる2019年のトレンドになりそうなアイテムをピックアップしてお届けする。

ロードコンポもリヤ12スピードの時代へ

ロードバイクコンポーネントは2019年、さらなる多段化の時代に突入した。カンパニョーロに続き、スラムもロード用のリヤ12スピードコンポーネントを発表し、販売を開始した。
スラムのロードパーツ輸入代理店・インターマックスのブースには、発売中のレッドeタップAXSを搭載した試乗車だけでなく、イベントの数日前に発表されたばかりのフォースeタップAXSのコンポーネントがいち早く展示されていた。
「レッドeタップAXSはあると思っていたけれど、試乗できるとは!」
「フォースeタップAXSなんてまだ発表されたばかりなのに、実物を見られるとは!」
という驚きの声が来場者から上がっていた。

名古屋サイクルスポーツデイズ
スラムのロードバイク12スピードコンポーネント、レッドeタップAXSが搭載されたクオータの試乗車
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イベントの数日前に発表されたばかりのフォースeタップAXSの実物もインターマックスブースに展示されていた

ロードバイクのディスクブレーキ化の波、広がる

ロードバイクのディスクブレーキ化もいっそう進み、多くのブースに新しいディスクブレーキロードが試乗車として用意された。とりわけ空力性能を重視するエアロロードや、未舗装路も走れるグラベルロードが存在感を放っていた。
特にグラベルロードはツーリングバイクとして仕立てるのが一般的だが、来場者からは「荒れた道も歩道の段差も気にせず走れるので、ラフに乗れる快速町乗りバイクとしても楽しめそう」という声も聞かれた。

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キャノンデールが満を持して発表したエアロロード、システムシックス。さまざまなサイズの試乗車が用意され、多くの来場者が試乗を楽しんでいた
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ジェイミスのブースに展示されていたスタッフの私物グラベルロード。ベースはレネゲードエクスプロールで、650×47Bのスリックタイヤを履かせ、シティライドも楽しんでいるそう

eバイクはさらに勢力拡大

2019年モデルでは、eバイクもさらに勢力を拡大している。
eバイクをラインナップするブランドも増え、MTBや小径車、クロスバイク、ロードバイクなど車種も豊富になるなど、選択肢が増えてきている。実際にシマノブースではシマノのeバイク用電動アシストユニット、ステップスを搭載する各ブランドのバイクを試乗できる態勢を整えていた。
来場者からは「アシスト可能な距離も長くなり、うまく走れば1日たっぷり走ることもできそう!」とバッテリーの持続時間に対する驚きの声が多く聞かれた。また、「アシストがあると荷物を積んでもラクに走れそうだから、MTBタイプにBBQの道具とか乗せて、ツーリング+デイキャンプとかしてみたい。キャリアは付くのかな?」と具体的な活用法に思いをはせる人もいた。

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eバイク専門ブランド、ベスビーのMTBタイプのeバイク。バッテリーがフレームに内蔵されてかなりスマートなルックスを実現していて、来場者の評価も高かった
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シマノブースでは電動アシストユニット、ステップスを搭載する各ブランドのバイクの試乗車を用意していた

高い安全性と付加価値で魅力を高めたヘルメット

トレック・ジャパンブースでは、ウェーブセルという新しいテクノロジーを採用したボントレガーのトリプルエックスとスペクターの2モデルの展示・試着が行われた。ウェーブセルとは、斜め方向からの衝撃を吸収することを目的に開発されたレイヤーで、高い安全性能と優れた通気性を両立しているのが特徴。実際に事故に遭ってヘルメットの重要性を再認識したという来場者は「ヘルメットは安全性が一番だと思うので、自分も使ってみたい」と話してくれた。

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ウェーブセルというレイヤーを採用し、転倒時に脳障害になるリスクを低減したボントレガーの新しいヘルメット

また、カブトブースでは、シールド(風防)を付けられるヘルメットがさらに充実。元々はエアロR1で空力性能を高めることを主目的としていたシールドだが、
「メガネをかけたままかぶれるので、度付きサングラスを作らなくてよいので便利」
「アイウェアのノーズパッドでメイクが崩れるのがイヤだったが、シールドを使うとメイク崩れを気にしなくていいので気に入っている」
と、視力の悪いサイクリストやメイク崩れが気になる女性サイクリストから絶大な支持を集めているのだそう。エアロだけでなく、こうした付加価値もユーザーにとっての魅力になっているようだ。

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カブトではエアロR1以外にもシールドを付けられるモデルが増えた。視力の悪いサイクリストがメガネをかけたままかぶったり、女性サイクリストがメイク崩れを気にしてシールドを愛用するケースが多く、「バリエーションを増やしてほしい」と言う声に応えた

シューズも軽さを競う時代に!?

軽さをうたうシューズも2019年のトレンドのひとつと言えるかもしれない。
スペシャライズドブースでは150gのSワークスEXOSを展示。あまりの軽さに持って驚く来場者が続出だった。

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スペシャライズドの軽量サイクリングシューズ、SワークスEXOS

また、ダイアテックブースでは、ジロのアンダー150gシューズ・プロライトテックレースの試着を行った。世界最軽量の座はSワークスEXOS99に明け渡したが、十分に軽量なシューズが試し履きできるとあって、多くのサイクリストが試着に訪れていた。

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世界最軽量シューズの座は明け渡したものの、十分軽量なジロのプロライトテックレースシューズ。ダイアテックブースで試着が行われた

明るいLEDライトで安全対策

明るくてバッテリーの稼働時間が長いLEDライトも増えている。特にナイトライドを楽しむサイクリストの注目を集めていた。
キャットアイブースでは、新製品のボルト6000が展示された。ライトと大容量バッテリーを別体とすることで、ライトは小型なのに6000ルーメンで1時間の連続点灯を可能にした。バッテリーはトップチューブ下に設置できるので、ハンドル回りもすっきりしそう。ブルベやキャノンボールなど、夜間の長時間走行が想定されるようなシーンで頼もしい味方となりそうだ。

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6800mAの大容量リチウムイオン充電池を組み合わせ、明るさと駆動時間を両立したボルト6000。ナイトライドでも安心

ガシロンブースには、最大1800ルーメンの新製品V9D1800が登場。こちらは軽さとコンパクトさ、必要十分な明るさを兼ね備えていて、通勤ライドや夜間のトレーニングライドに重宝しそうだ。手元で電源のON/OFFやモード切替が可能なリモートスイッチや専用のメーターマウントと実際に同時装着した実例も展示された。

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ガシロンのライトとリモートスイッチ、コンピューターマウントを同時装着した様子。ハンドルまわりがすっきりするのが魅力だ

このように、名古屋サイクルスポーツデイズに来ればトレンドを肌で感じられる。今年来ることができなかった人も、来年はぜひ遊びに来てほしい。

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