自分好みのスタイルにする 体に合わせて乗りやすくする モトベロで製作できるeバイクカスタムモデルを紹介
eバイク販売店として代表的な存在である「モトベロ」。まだ、eバイクという呼び名が知られる前の2011年に電動アシスト自転車専門店としてオープンし、現在は東京都の代官山店を筆頭に、全国7店舗を展開している。
さて、そんなモトベロでは各社のeバイクの販売のほかに、モトベロ店舗で仕上げたカスタムモデルの販売もしていた。
その一例がこのページで紹介しているベスビーPSシリーズをベースにした車両で、ハンドルまわりやサドル、ペダル、そしてタイヤを変更した仕様になっている。
これらは安全性を確保しつつ個性を高め、走行性の向上を狙ったものだが、そんな堅苦しいことは抜きしてとにかく「カッコいい」のだ。実際、これらPSシリーズのカスタムモデル撮影をしているとき、通りがかった3人組の若い男性が足を止めてeバイクをみて「カッコいいですね」と声を掛けてきたくらい目立つ存在のようだった。
そんなカスタムモデルだが、こうした完成度が高いものをイチから作るのは大変なことだ。
例えばハンドルを変えたいと思っても、市販されている種類はとても多いので、ハンドルひとつ取っても選ぶのは大変。そこにステムやブレーキレバー、グリップも選ぶとなるとパーツの検討だけでかなりの労力になるだろう。
それに対してモトベロのカスタムモデルはプロのコンセプトにそったパーツ選びがされているし、パーツの品質も心配ない。さらにほかのパーツも全体のバランスを考えて選んであるので、カスタムモデルを作るうえで重要な「センスのよさ」もぬかりがない。つまり、ユーザーはそのモデルが気に入るかどうかだけ考えればいいということだ。
でも、それでは面白みがないと言うのなら、ノーマルモデルを購入しカスタムモデルを参考にしつつ、自分の希望を盛り込んだ仕様を作ればいい。なお、モトベロは創業当初からユーザーのニーズに合わせるカスタマイズを手掛けてきたので、こうしたオーダーへの対応も得意としているのだった。
ただし、ペダルバイクではよくあるギヤ比の変更や変速機の交換を行うかは状況次第となる。
というのもeバイクに搭載されているコントロールユニットにはケイデンスや速度など各センサーから送られてくるデータを基にアシスト出力をどれだけ出すかを決めるマップが設定されているが、これはノーマルギヤ比を基準としたもの。
そのためギヤ比を変えてしまうと状況に対してマップの読まれかたにズレが出て、本来のアシスト特性から外れてしまうことがある。
そんなことからモトベロではギヤ比の変更は勧めていない。これはeバイクならではの注意点である。
このようにモトベロではたんにカッコよくしただけでなく、eバイクの特徴や機能を理解したうえでカスタムモデルを製作しているので、個性的でかつ、完成度の高いカスタムモデルに乗りたいのならモトベロに行ってみることを勧めたい。
見た目も乗りやすさも向上! DIYでもやれるライトカスタムを紹介
カスタムの魅力はルックスの向上のほか、乗り味を自分好みに変えることもあるのだけど、体を使う乗り物であるeバイクで「自分好み」を見つけるには、まずノーマルの走りを体験しておくほうが交換後の違いがわかりやすいだろう。
また、eバイクはアシストがあるといっても基本は体を使ってバイクを走らせるものなので、乗っているウチに筋肉がついてくる。すると乗車姿勢も体に合わせて変化してくるので、乗り始めたときとは違った印象になることもありがちだ。
そんなこともあるのでしばらくノーマルで乗って「eバイクに乗る体」になってからカスタムを考えるという方法もいいだろう。
さて、モトベロでは車体のほかに各種パーツも扱っているので、パーツだけ購入して取り付けは自分でやってみたいと思う人もいるだろう。
ただ、カスタムモデルを製作するには整備スキルや工具が必要なので簡単に手が出せるものではない。そこでこのページではDIY初心者でも作業できて、それでいてカスタムの効果が大きいペダル交換とサドル交換のポイントを紹介しよう。
まずはペダル交換だ。クツ裏とのグリップ感を高めたり、踏める幅を広くすることでペダリングしやすくする効果があるので、踏んだ感覚を自分好みにしたい場合はとても有効なカスタムである。
交換作業に必要な工具はペダルレンチ。ネジ径だけで言うとmmのスパナが合うが、クランクとペダルのクリアランスが狭いので通常のスパナでは厚みがありすぎて入らないのだ。ペダルレンチは高価なものではないし、乗り続けているとペダルはいくつか試したくなるので工具もそろえておくといいだろう。
あと、一般的なネジは緩めるには反時計回りで、締めるには時計回りだが、回転部分に付くペダルは緩みを防ぐため「左側が逆ネジ」になっているので、純正ペダルを外すときは注意。左ペダルを緩める際は「時計回り」に回すのだ。
つぎにサドル。eバイク(自転車)は乗る時間が長くなるとお尻に痛みが出ることもある。そこでサドルを変えたくなるが、その前にいまのサドルに正しく乗れているかをチェックしたい。
基本は座面の幅広になった部分にお尻が来るようにすることだが、乗車姿勢が前傾だったりすると、乗っていると前にずり落ちてくるので、位置だけでなく角度のセットもポイント。
また、座り具合は体幹や足の筋肉の付き方でも変化してくるので、乗り始めとしばらく乗ってからでは再調整が必要になるだろう。
サドルの位置はペダリングのしやすさに大きく影響し、アシストがあるeバイクといってもしっかり合わせておいたほうがいい部分なので、交換の楽しさに加えて位置決めにもこだわるのは、整備好きな人にとって楽しめるはず。
このように乗り手とeバイクとの接点となるパーツは交換の効果も大きいのでやってみてほしいものではあるが、効果が大きいということは使用するパーツの品質や性能が重要になるので、自分だけで安易に選ず、eバイク自体にも精通していて、カスタムも得意、そしてパーツにも詳しいモトベロでなにを選べばいいか相談しながら進めてほしい。
motovelo
モトベロ二子玉川
住所:東京都世田谷区玉川1-14- 1 二子玉川ライズS.Cテラスマーケット 二子玉川蔦屋家電1F
電話:03-6432-7856
営業時間:10:00〜20:00
東京、神奈川の両方からアクセスがいい店舗。大型商業施設内にあるので大規模駐車場も完備している。展示しているeバイクはタウン用からロードバイクまで多種あるので、タイプごとに見比べたいというのにも対応。試乗車も多数ある。周辺道路は走りやすいので試乗を目的にしてもいいだろう