現在、日本一周へ向けて準備を進めている。やることが山盛り、さらにコロナの影響を受けて、思うように進んでいないことも多い。そんな状況だが気持ちは前向き。日本一周、特に楽しみにしているのが北海道。大昔からオートバイや自転車ライダーなど旅人たちの聖地と呼ばれていて、雄大な自然や名所などその魅力はいまも変わっていない。自転車はもちろん、eバイクで行くのは初めて。ここへは行きたい!と思っている場所がいくつかあるので、先にちょっと紹介しておこう。
オロロンライン
絶対に走りたいのが「オロロンライン」。ちなみにオロロンとは天売島に棲む海鳥の名前で「オルルーン、オルルーン」という鳴き声から、オロロン鳥と呼ばれるようになった。オロロンラインは日本海沿い、石狩市から天塩郡天塩町まで続く国道の愛称。このルートは海の眺めがとにかく素晴らしく、気持ちのいい道がどこまでも続く。また各所にある道の駅で食べられる新鮮な海鮮料理も魅力的。

オホーツク国道
オホーツク海沿いに沿って延びる国道238号。大地と海と道の景色だけがひたすら続く、北海道らしさ爆発ルートなのだ。さらに国道だというのに数十kmに町が点在するだけ。その途中にはガソリンスタンドもコンビニもない。もちろん信号待ちも皆無。あるのは自然の景色だけ。この道をeバイクで走ったらどんな気分だろう。「気が遠くなりそうだな~」なんてことを今から考えている。

斜里国道
北はオホーツク海。さらに美しい原生花園の中を走る鉄道が見られるのが国道244号(斜里国道)。網走と斜里を結ぶ釧網線には趣のある古い駅舎がいくつも残っている。乗客数が少なく廃線の噂が絶えない釧網線なので、いつ廃止されるかわからない。eバイクの旅ではその景色を目に焼き付けたいと思っている。

三国峠
標高1139m。北海道で最も標高の高い峠として知られている。峠には小さな売店とトイレがあるだけだが、展望所からどこまでも広がる原生林の樹海を見ることができる。とにかく走り応えのありそうな峠道なので、ぜひeバイクで上りたいと思っている。国道273号の峠付近、糠平~層雲峡の60kmはほとんど無人地帯、水と食料と充電など、準備万端にして挑みたい。

美幌峠
展望が美しい峠として、北海道1、2を争う美幌峠。標高は490mとそれほど高くないが、峠の展望台から眺める屈斜路湖と斜里岳はまさに絶景。上る価値の高い峠。上り坂が気になるが、それでも絶対に行きたいと思っている。ちなみに峠にある「道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠」の名物、じゃがいもを揚げた「あげいも」を頑張ったご褒美として食べることも決めている。

知床横断道路
北海道の旅のクライマックスとなるのが知床半島。まさに日本の最果てだ。大自然の中にある知床五湖、カーブを曲がる度に絶景が現れる知床峠、温泉と海の幸がおいしい羅臼など、魅力が満載。野生の熊やシカが多く出没するエリアでもある。国設羅臼温泉キャンプ場は無料の露天風呂が隣接することで有名。充電方法が確保できたらぜひ泊まってみたい。

幸福駅
50歳以上の人なら記憶にある幸福駅。遠い昔「愛の国から幸福へ」がキャッチフレーズとなり、愛国駅→幸福駅の切符が大ブームになった。僕もこのキーホルダーを買った記憶がある。誰にあげたかは記憶にないが(笑)。かなり前に廃線になっているので列車は走っていないが、幸福駅の駅舎はいまも残っている。昔の列車なども展示され、恋人たちの聖地として観光スポットになっている。

幸せの黄色いハンカチ想い出広場
これまた古い話になってしまうが1977年に高倉健主演の「幸せの黄色いハンカチ」という映画あった。無数の黄色いハンカチがはためく感動のラストシーンが印象的で、そのロケ地が「幸せの黄色いハンカチ想い出広場(入場有料)」という名で残っている。五軒長屋の炭鉱住宅の内には映画で実際に使われた小道具やクルマなどが展示されている。この映画が好きなので必ず行く予定。

稚内港北防波堤ドーム
稚内にはちょっと変わった建造物がある。1930年代、桟橋から駅までの乗り換え通路として作られた防波堤で「稚内港北防波堤ドーム」と呼ばれている。独特な形状の半アーチ式屋根、それを支える古代ギリシャ風の柱群がとにかく美しい。日本とは思えない、異国情緒たっぷりの建造物なのだ。昔は夏になるとこのドームの下で野宿をする旅人をたくさん見かけたが、いまは野営禁止となっている。
