eバイク旅ノート Vol.12 写真で振り返るeバイクといた8か月

eバイク旅ノート Vol.12 写真で振り返るeバイクといた8か月

2020年9月。試乗車は何度か乗ったが、一度eバイクで長距離を走ってみたいと思い、町田市にある鶴川サイクルでミヤタのロードレックスを一週間レンタルした。相模川や宮ケ瀬ダムなど合計70~80km走行。長距離を走ることで改めてeバイクが持つ利点と魅力がわかった。改めてeバイクが楽しいと感じた瞬間!

ロードレックス
いくつか試乗をしたが、長距離を走ったのはミヤタのロードレックスが初めて。グラベルロードタイプなのでとても乗りやすかった

2020年10月。ヤマハから広報車両を2台。ドロップハンドル、ロードタイプのYPJ-ER、フラットハンドルでキャリアとフェンダーが標準装備されたYPJ-TCを借りることができた。まずTCで自宅から江の島まで往復走行。続いてERで箱根と山中湖を周遊する1泊2日のツーリングを実施した。初めての箱根峠越え、上り坂で電動アシストの大きさを実感。さらに1日100km走行もそれほどきつくないこともわかった。

eバイクでの峠越え
eバイクで越える峠道は楽しかったが、バッテリーがどれだけ減るのかわからないのは不安だった。ホテルの部屋での充電も初体験

2020年11月。予算の都合から中古車となったが、ついに待望のeバイクを入手した。初めて使う不慣れなジモティーで、大容量バッテリーのヤマハYPJ-ERを発見。それもまだ2000kmしか走っていない美品を、良心的な値段で買えたのは幸運だった。持ち主のYさん、ありがとうございます! 自分のeバイクで最初に出かけた先は秩父。車に載せて現地まで行く、周辺を色々走った。ちょうど紅葉の季節で、eバイクを楽しみながら美しい景色を満喫。グルメも堪能した。

秩父とeバイク
古い町並みが残る秩父の町をめぐるのにeバイクの速度は最適だった。モーターサイクルで何度か来ているが新しい発見がたくさんあった

2020年12月。上旬。車に載せて青梅まで行き、そこからeバイクで奥多摩湖まで青梅街道をツーリングした。このルートはモーターサイクルで何度も走っているが、自転車で行くのは高校生以来、40年振り。eバイクから見る奥多摩の景色は新鮮だった。それから暗いトンネルを走るのはかなり怖いことがわかった(笑)。

12月中旬。結婚記念日旅行を兼ねて妻と一緒に伊豆へ出かけることにした。行き先はサイクリストに人気のあるコナステイ伊豆長岡、ここでeバイクのミヤタのクルーズを2台レンタル。妻がeバイクに乗るのは初めて。最初は走りづらそうにしていたが、次第に扱いに慣れ、後半には笑いながら坂道を上るまでになった。それほど長い距離ではなかったが、海岸線を走り食堂で海の幸を食べたり、富士山を眺めたり、ふたり旅を楽しんだ。

伊豆とeバイク
妻は初めてのeバイクなので不安だったが予想上に楽しんでいた。この時に泊まったコナステイ伊豆長岡もかなり気に入った様子

翌日はeバイク旅の延長戦。少し離れたところにあるメリダXベースを訪ねた。メリダが運営する世界最大級のサイクリング施設で、メリダの国内取扱全車種が展示されている。ここでミヤタのクルーズとメリダのパスポートを4時間レンタル。狩野川の周辺を半日かけてのんびりサイクリング。2日連続eバイクをふたりで満喫した。

さらに年末。これまでの1日の最長距離は100km前後。そこで1日150km走行に挑戦することにした。自宅の相模原から三浦半島の城ヶ島までの往復するツーリングを計画。行程のほとんどが平坦ということもあったが、まったりペースで13時間半、151km走ることができた。バッテリーの残量も23%と余裕たっぷり。心地よい疲れが残った。1日で150km走り切ったことは、ネクストステップへ向けて大きな自信になった。

狩野川周辺
eバイクに乗るのが2日目だった妻は、かなり慣れた様子だった。体力の差を越えて楽しめるeバイクは夫婦の旅にピッタリ
三浦半島
eバイクで1日150kmを走るのは初めて。当初はかなりきつくなるだろうと思っていたが、電動アシストのお陰で楽しみながら走れた

2021年01月。緊急事態宣言もあり、相模川沿いを北上して相模湖まで走ったり、中津川沿いを散策したり、近場を走ることが多かった。

相模川
近場の定番ルートとなっている相模川。砂利の広い河原、整備された公園、雑草だらけの土手、歴史ある古い橋など、変化に富んでいる

2021年02月。厚木においしい玉子サンドを売っている無人販売所があると聞き、eバイクで行ってみることにした。小さな峠を越えて到着した無人販売所。無人のはずが、長蛇の列ができていた(笑)。そこにいた人に聞くと、お店の人が玉子サンドを補充しにきたらすでに大行列。補充が間に合わなかったので、持ってきたものをそのまま売ることになったという。食べた玉子サンドはふわふわ食感でおいしかった。

緊急事態宣言が出たことから、神奈川県から出ないで遠くまで走ろうと思い、県内の一番端を目指す旅を始めた。目指したのは最東端、川崎市の浮島。これまでの旅と違い、住宅地や市街地ばかりだったが浮島のある工業地帯では、他にはない景色を見ることができた。

玉子サンド無人販売所
SNSを通じて知った玉子サンド無人販売所。国道412号から少し入った場所にある。周辺は田畑と民家、のどかな風景が広がっていた

2021年03月。神奈川県の端っこを目指す旅で向かったのは最北端、和田峠。峠に広がる深い林、素朴な田舎道、陣馬街道沿いで見たペパーミントグルーンの郵便局が印象的だった。また、特別に早かった桜の開花に合わせて、市内の桜をeバイクでめぐった。久しぶりに訪ねた、城山湖の景色は美しかった。

和田峠
神奈川県の端っこを目指そうと思わなかったら、和田峠へ行くことはなかったかもしれない。そう考えると、旅で見た景色がより貴重に感じる

2021年04月。中高時代は自転車で、20歳を過ぎてからはオートバイで何度も訪ねているヤビツ峠を訪ねた。苦しい上り坂は自転車だと周りを見る余裕はないが、eバイクなら景色を楽しみ、写真を撮ったりしながら進むことができる。着いたヤビツ峠には新しいカフェができていて、食べたロイヤルカレーは想像以上においしかった。オススメですよー。また相模川沿いで見た芝桜も印象的だった。

相模川の土手に咲く芝桜
eバイクの旅なら季節ならではの景色をより近くで眺めることができる。相模川の土手に咲く芝桜。青空とのコントラストが美しかった

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