eバイク自転車通勤の始め方

eバイク自転車通勤の始め方

これから自転車通勤を始めようと思っている人で、eバイクを使ってみたいと思っている人は多いだろう。自転車通勤に適したeバイクの選び方・そろえるべき周辺アイテム・通勤するときに気をつけるべきことについて、プロに教えてもらった。

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自転車通勤に適したeバイクは?

今回のアドバイザーは、日本最大規模のeバイク/電動アシスト自転車専門店・モトベロの広報担当、村上耕大さんだ。

モトベロ広報担当/村上耕大さん
代官山モトベロ。日本最大規模のeバイク/電動アシスト自転車専門店だ。この他に7店舗を展開している

「自転車通勤にeバイクを使うのは、最良の選択です。都市部を走ることが多いわけですから、信号によるストップアンドゴーが楽になるという恩恵を最も受けられます。あと、意外と市街地には坂道が多いんです」と村上さん。

信号によるストップアンドゴーが多い自転車通勤には、eバイクが最良の選択だ

初めての自転車通勤&初めてのeバイクという人は、どんな車種を選んだらいいかまったく分からない。ずばり、自転車通勤に適したeバイクとは?

「その人の通勤環境によって、適したeバイクは変わってきます。ですが、初めての人はそもそも自分の通勤環境がどうか、ということすら分からないと思います。

そこで、そうした人におすすめなのはクロスバイク(eクロスバイク)という車種です」。

クロスバイクタイプ

eクロスバイク。写真はスペシャライズド・ヴァドSL5.0EQ ©SPECIALIZED

「クロスバイクとは、ハンドルがまっすぐでスポーツ自転車初心者でも操作しやすく、ややタイヤが太めで舗装路も多少荒れた路面でも走れる、オールラウンドなタイプです。後から泥除けやキャリヤなど、追加でいろいろなものをつけられるので拡張性も高いです。20kmを超えるような長距離でも速く・快適に走れます。

自分の通勤環境がまったく分からない、という人は、ひとまずはこれを選んでおけば間違いないでしょう」。

ロードバイクタイプ

eロードバイク。写真はスペシャライズド・クレオSL E5コンプ ©SPECIALIZED

「通勤する距離が20kmを超える、あるいは走行時間が1時間以上になるといった人は、ロードバイク(eロードバイク)をおすすめします。ロードバイクとは、長い距離を速く走れるように設計されたスポーティなタイプの自転車です。

とにかく職場まで最速で到着したいとか、通勤をスポーティにしたい、走行感を楽しみたい、といった人にもおすすめです。休日の長距離サイクリングにも使えますよ」。

折り畳み可能なタイプ

e折りたたみ自転車。写真はベスビー・PSF1 ©BESV

「自宅にも、職場とその周辺にも、保管・駐輪できるスペースがない、という人は折りたたみ自転車(e折りたたみ自転車)がおすすめです。職場までの距離が10kmを切るなど、短距離な人にも向いています。もちろん、eバイクなので走行性能は良いですから、長い距離でもいけてしまいます。

折りたたむとかなりコンパクトになるので、家の中に入れて保管しやすいですし、職場のデスクの下に収納してしまうとか、オフィス内の片隅に置かせてもらう、といったことが可能です。また、万一通勤中にトラブルを起こしたとしても、折りたたんで専用の袋に入れて電車に乗れたり、タクシーを拾って乗せてしまう、なんてワザもできます」。

ベスビー・PSF1を折りたたんだ様子 ©BESV

「良い保管場所・駐輪環境がない人には、折りたたみはできませんが、車輪が小さくコンパクトな車体のミニベロあるいは小径車(eミニベロ/e小径車)と呼ばれるタイプもおすすめです。短距離の市街地移動にはかなり適しています」。

eミニベロ(e小径車)。写真はヴォターニ・H3 ©BESV

「クロスバイクに並んで、スポーツバイクに不慣れな人におすすめしたいのは、マウンテンバイク(MTB、e-MTB)です」。

MTBタイプ

e-MTB。写真はメリダ・eワンシックスティ500 ©MERIDA

「人力のマウンテンバイクは、正直通勤には適しているとは言えません。もともと山道と未舗装路を走るためのスポーツ自転車なので、太いブロックタイヤにサスペンションが装備されていて、舗装路を走るのにはあまり適していません。重くてこぐのが大変なんです。

しかし、これがeバイクになると、そうした重さというデメリットを打ち消してくれます。乗り心地抜群で段差や荒れた路面に強く、パンクする可能性がかなり低く、むしろスポーツバイクに不慣れな初心者におすすめできます。意外と市街地は段差や荒れた路面が多いですから」。

eバイク通勤でそろえるべき周辺アイテムは?

自分に適したeバイクを買ったとして、他にそろえるべき必須アイテムは?

フロントライト。写真はノグ・PWRコミューター450L

「まずはライト(前照灯)です。eバイクには最初からライトが搭載されているものもありますが、ついていないものも多く、その場合は必須です。道路交通法で装着が義務づけられているという理由だけでなく、通勤では高い確率で夜間走行がありますから、安全に走るためには必須なんです。

対向車に視認されやすく、また路面をよく照らしてくれる明るさという意味で、400ルーメン以上のものを選ぶといいです」。

テールランプ(リヤライト)。写真はノグ・ブラインダー

「次にテールランプ、つまり尾灯です。リヤライトなどとも呼ばれます。道路交通法では、赤い色の反射板を自転車の後ろ側に装着することが義務づけられていますが、より後続の車から視認されるように、合わせてテールランプをつけた方がいいです。車から視認されるかどうかが、安全な走行をするためには非常に重要です。

なお、反射板をつけずテールランプのみ装着する場合は、夜間の点灯(点滅は不可)が法律上は義務づけられています」。

カギ(サイクルロック)。写真はアブス・6806K/110

「そしてカギ(サイクルロック)です。ライトとテールランプを装着して安全に走ることも大切ですが、愛車が盗まれてしまっては元も子もありません。ある程度頑丈なものを選んでおくことをおすすめします。もちろん頑丈になると重量もかさみますが、eバイクなので重いカギを持つのもへっちゃらです」。

ポンプ(フロアポンプ)。写真はレザイン・スポーツフロアドライブ3.5

「続いて(スポーツバイク用)ポンプです。eバイク、というよりもスポーツバイクはこまめに空気を入れ、性能を発揮できる空気圧を維持することが重要です。買ったお店で入れてもらう、というのもありですが、こまめに入れるものですから、自分で持っておいた方が良いです。また、もしパンクしたときに空気を入れることで早めにパンクを発見できるメリットもあります。

いわゆるママチャリと違って、eバイクの多くはバルブがフランス式(仏式)になっており、それに対応したポンプを買ってください。ママチャリ用ポンプでもそれに対応したものがありますが、空気を入れづらいものが多いので、やはりしっかりとしたスポーツバイク用のポンプを買うべきです」。

ヘルメット。写真はサウザンドヘルメット

「最後にヘルメットです。そもそも事故に遭わないように注意して走行することが大切ですが、それでも万一のときに備えるために、必須なアイテムです。

おすすめは上の写真のようにバイザーがついていて、スーツ姿にも違和感のないデザインのものを選ぶことです。バイザーは、もし雨が降ったときに視界を確保するのにとても役に立ちます」。

自転車通勤で注意すること

最低限必要なものはそろった。では、実際に自転車通勤するときに気をつけるべきこととは?

車道の左側通行が大原則

「よくお客さんから聞かれるのは、どこを通行したらいいの? ということです。すばり、車道の左側を通行してください。それが第一に気をつけてほしいことです。

道路交通法では、自転車は車道の左側を通行するよう義務づけられています。歩道も法律上は通行できるのですが、それはあくまでも例外です。基本は車道の左側通行を」。

公共の駐輪場を使うなど、適切な場所へ駐輪を

「次に駐輪についてです。必ず公共の駐輪場など、適切な場所に駐輪してください。歩道や商業施設のお客さん用駐輪場に停めるといったことはやめましょう。職場のオフィス内への駐輪が可能な人は、とても恵まれています。ぜひそれを利用してください。

最後に、自転車保険への加入です。東京都をはじめとして、自転車保険への加入を義務づけている自治体は多いです。単に義務づけられているから、というだけでなく、やはり万一に備えるためには必ず入っておきたいところです。

自転車保険とは、万一自分が事故を起こし、相手に損害を追わせたときの賠償ができるものを言います。もちろん、自分のけがや入院に適応できたり、路上トラブルを助けてくれるようなサービスがついているものもあります」。

いかがだっただろうか。この記事を参考にし、ぜひ良いeバイク通勤ライフのスタートを切ってほしい。

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